Rachmaninov, Sergei (1873-1943)
Etudes Tableaux, Corelli Variations : Romanovsky
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ココパナ | 北海道 | 不明 | 06/July/2021
素晴らしい録音。練習曲集「音の絵」には、別に8曲からなる作品33もあるが、当盤に収録されているのは全9曲からなる作品39。いずれもラフマニノフらしいヴィルトゥオジティが横溢する作品群だが、ロマノフスキーの演奏は、決して技巧やパワーの閲覧を主眼としているわけではない。それよりも、ラフマニノフの作品の根底に流れる旋律線をいかに明瞭な形で描きだし、十分な活力を持ってこれを表現するかに力点がおかれている。このピアニストの特徴は、卓越した運指技能を駆使しながら、微妙な加減速や強弱を強靭にコントロールし、音楽の起伏を鮮やかに演出する点にある。39-1では強力で弾力に富む低音のアクセントがよく効き、実に爽快。39-5では音楽の多層構造を解き明かし重層的な迫力を築き上げていく過程が圧巻で、荘厳な音楽が導かれている。圧巻は名曲39-7で、後半の鐘楼の鐘が次々と打ち鳴らされるような音響は、立体的で実にダイナミック。「コレルリの主題による変奏曲」はイタリアの作曲家、アルカンジェロ・コレルリの高名なフォリアの旋律に基づく変奏曲で、ラフマニノフのピアノ曲の中でも名高い名品。こちらもまた名演。冷静沈着でクールを装うようなテンポでありながら、音楽の掘り下げが実に鮮やか。各変奏曲の個性を機敏に描きながら、全体としての繋がりが実になめらかで、一音としてないがしろにしない十全な響きが心地よい。このピアニスト、いまのところ何を弾いても凄いと思うが、ことにこのラフマニノフとの相性は抜群のようだ。2011年のチャイコフスキー・コンクールでロマノフスキーは第4位。このときの第1位 がダニール・トリフォノフ、第2位がソン・ヨルム、第3位がチョ・ソンジン。それぞれに現在まで活躍している。2011年のチャイコフスキー・コンクールが、きわめてレベルの高いコンクールであったことだけは明確だ。0 people agree with this review
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