Bach & The North German Tradition Vol.1 : M.Neu
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DP−900で聴いています | 愛知県 | 不明 | 12/July/2012
アーレント・オルガンといえば、現存する名だたるシュニットガー・オルガンの修復で有名ですが、ユルゲン・アーレントのオリジナルとしては、カザルス・ホールのオルガンが真っ先に想い起こされます。そのSACDも手元にありますが、このヘルツォーゲンアウラハのアーレント・オルガンと比べると、カザルス・ホールのそれは随分と直接音の比率が高いように聴こえます。プリンツィパル系のパイプは、ボリュームを下げないときびしいな、と感じる部分もいくつかあります。ヘルツォーゲンアウラハのオルガンはまだ建造されてからそれほどの年月を経ていないようですが、響きはなかなかに熟成されたかのようなまろやかさがあります。ペダルの16フィート管も、プリンツィパルバス、ズプバス、ポザウネンバスといった陣容で、カザルスホールのペダルパイプ群とそっくりなのに、ディスク冒頭のブクステフーデのプレリュードでは、一瞬32フィート管があるのかと錯覚したほどの豊かな低音域に、すこぶる安定感とダイナミズムを堪能しました。この、聖オットー教会の空間容量が大きく、かつ適度な残響時間を確保しているのでしょう。特に低音域の豊かさは、天井方向への空間が高く得られているのではないかと思われます。 この名器と優れた音響特性に助けられているためか、演奏もなかなかの出来栄えだと評価しておきます。1 people agree with this review
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