Sym, 5, : Schuricht / Strasbourg Municipal O +schumann: Piano Concerto: Haskil(P), Weber
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 16/August/2010
1955年シューリヒトがOMSを振ってのライブ録音の二曲であります。ハスキルがピアノを務めたシューマン協奏曲の方は演奏タイムが@14’11A4’52B11’31となっておりとにかく音質が比較的良く聴きやすく、東京都の方が書かれていますようにハスキルのピアノのタッチも鮮明に伝わってきているようです。モーツァルト弾きとしてその名も磐石だった頃彼女が60歳頃の録音でその割には一音一音がしっかりした運びでテンポの設定などにも気が遣われ実に味わい深い出来上がりです。カデンツァも聴かせ処のポイント押えですね。一方第1楽章のゆっくりした管の入りなどは当時シューリヒトはすでに75歳頃にもかかわらず最晩年の墨絵の世界のように渋い美しさである60年代とは趣きを異としたものです。テンポ感はフリーで第2楽章も前後を早めにし中間部は抒情的に扱って対比感を出し最終楽章の盛り上げがそのまま聴衆反応に反映しております。「運命」交響曲の方はタイムが@7’41A9’49B5’14C8’46と反復部分の有無を考慮しますとマァマァといった感じです。アクセントや陰影の付け方の独特な処は最晩年並みにもうかがえますが、展開部や再現部でのテンポの「いじり」はやや恣意性の大なる印象がありますね。例えば、第3楽章の終結部から第4楽章に向けての段階での著しいテンポのダウンや、終楽章ではゆったり歌い上げられる冒頭テーマから一転テンポが超快速に変わって・・・。終結部の一歩手前のすさまじさでのシューリヒトはもはや水墨画の世界ではありません。ライブならではと言えるでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)0 people agree with this review
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