Winterreise: Mark Padmore, Paul Lewis
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 15/November/2017
これがシューベルトの”冬の旅” 三十路に入ったばかりの青年の歌 オリジナル原調で歌うことが第一義にある 自ずとテノールの歌となる テノールにも声質の違いがある パドモアの明るい軽みを感じさせる声は打って付け 勿論歌いたければ誰が歌っても好い バリトン バス 女声とて構わない でもそれはシューベルトを愛するが上の行状として受け止めるだけ わたしが聴きたいのはこのシューベルト 最低でも作曲者が書いたオリジナル譜を音化する演奏 だって”未完成交響曲”はロ短調で演奏するでしょう そう書かれているのだから 演奏者の都合で長三度下げてト短調で演奏したらどうなるか一度やってみると好い それはもう”未完成”じゃない ”冬の旅”は青年の失恋の旅路を歌ったもの 人生はこれからなのだ フッと人生の深淵を覗いてしまう瞬間はあるけれど 青年自身は見たものを受け止め自覚しきれない年齢なのだ シューベルト自身来年命を落とすと知る由もない どこかに楽天的な光が差さない”冬の旅”って無いと思うな 気楽にお聴きになっては如何0 people agree with this review
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ひさいち | 北海道 | 不明 | 15/April/2011
誰も書かないので、書きます。ずっとフィッシャー=ディスカウの「冬の旅」が一番で、これしかないと高校時代より聴いていた。しかし、聴くのに体力がいり、元気のないときは、しんどかった。構えて聴かないといけなかった。バドモアの「冬の旅」は、こんな歌い方があったのかと新鮮であった。伴奏も聞き慣れたジェラルド・ムーアとは違っていた。深刻ではなく、シューベルトの歌心にふれたような気がした。気楽というと語弊があるが、聴いていて心地よいし、別の世界に連れっててくれる。これがシューベルの「冬の旅」で、あれはディスカウの「冬の旅」だと思う。シューベルトよりディスカウが前面に出すぎているようだ。もちろん違いは、バリトンとそうでないのと違いもあろうが。宣伝文句につられて買って良かった。だが、ジェラルド・ムーアの伴奏が脳裏に染みこんで、あの伴奏を聴きたくなってしまうのは、何故か。7 people agree with this review
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