Winterreise: Mark Padmore, Paul Lewis
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Verdi | 神奈川県 | 不明 | 11/July/2021
率直に言うと、2000年あたりから、ドイツ・リートを巡る状況は変わっていると思う。一つには、そもそもドイツ・リートを歌う人が全体として減っているのだと思う。録音としてはむしろ増えているのだが、その前の世代に比して、どう歌うか、というのが、歌手個人の問題に収斂しているケースが少なくないのだと感じる。端的に言えば「素材」感が強いのだ。まぁ、この傾向はドイツ・リートに限らず多かれ少なかれ見受けられるものではあって、それが俄かに否定されるところではないのだけれども、ただ、一つの録音として受け止める側としては、この問題は少なからず大きい。そして、歌、特にシューベルトのリートの場合、言葉の問題が少なくない。パドモアのこの録音は、歌唱としては達者だけれど、やはり「歌いたいように歌う」傾向が強く、発音がやや不自然なのもあって、率直に言って感心しない。要するに歌が素材になってしまっているのだ。これはもうテノールだとかバリトンだとか、原調がどうとかいう問題ではない。これがリサイタルでの歌唱であれば受け入れられる余地もあると思うが、そうだとしてもパドモアの歌唱はそれほど優れたものではない。策士策に溺れるの感がある。1 people agree with this review
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zap | 東京都 | 不明 | 22/January/2015
ひさいち氏の言われるところはとてもよくわかる。思うにシューベルトの「冬の旅」は「純文学」なのだ。だから、さらりと聞きながすのは難しい。いままでの演奏のほとんどはこの路線だった。しかし、パドモア&ルイスのによる強い(濃いではない)表情付けは、この曲を「大衆小説」として扱おうとしているように思えた。残念ながら個人的には共感できないのだけれど。1 people agree with this review
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