TOP > Music CD・DVD > Classical > Schubert (1797-1828) > "String Quintet, String Quartets Nos.14, 15 : Belcea Quartet, Erben (2CD)"

Schubert (1797-1828)

CD "String Quintet, String Quartets Nos.14, 15 : Belcea Quartet, Erben (2CD)"

"String Quintet, String Quartets Nos.14, 15 : Belcea Quartet, Erben (2CD)"

Customer Reviews

  • ★★★★★ 
  • ★★★★☆ 
    (0 posts)
  • ★★★☆☆ 
    (0 posts)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 posts)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 posts)

Do you want to write a review?

Write you own review

Showing 1 - 1 of 1 items

  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  08/November/2009

    結成15年目のベルチャ四重奏団、昨年のバルトークに続いて古今の室内楽曲の最高峰に挑んできたが、これが驚異的な名演。弦楽五重奏曲は第1楽章から二つのチェロが雄弁に動き、いわば「死の影」を強く刻印する。第2楽章ではこの上なく美しい音が紡ぎ出されてゆくが、中間部の激動を経た後の繊細さは痛々しいほどだ。もっと能天気に奏でられることも多い終楽章がこんなに傷つきやすい、デリケートな音楽であることを教えてくれたのは、この演奏が初めて。ト長調四重奏曲の長大な第1楽章も痛いほどの緊張がみなぎっている。哀愁に満ちた第2楽章も全く痛烈な表現で、個人的には『死と乙女』に少しも劣らぬ傑作と考えるこの曲の真価を余すところなく明らかにしている。ベルチャ四重奏団はシューベルトをヤナーチェクやバルトーク並みの表現主義的な音楽に近づけたとも言えよう。ここまでの2曲があまりに凄いので、比べるとやや普通に聴こえてしまうとはいえ、『死と乙女』も、もちろん迫力と繊細さを兼ね備えた素晴らしい演奏。

    3 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 1 of 1 items