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    like_a_junkie  |  神奈川県  |  不明  |  12/May/2010

    人の好みはそれぞれであるが、このアルバムは、1920年代から1970年代にかけてのポップス名曲を、とくに甘いラヴ・ソングを中心に集めて、甘いムード音楽風にアレンジしている。  極めてゆったりとしたアレンジが多いので、忙しい通勤・通学途中や、その他外出先などで聴くには向きそうにないが、家などで、時間に余裕のあるときに、ゆっくり寛いで聴くにはとても向いている。邦題が「恋人たちのラブソング」とされているように、寛いだ時間に、恋人と一緒に、あるいは恋人を想って(いる人もいない人も)、ゆったり聴くのがお薦め。コーヒーを飲んだり、本を読んだり、観葉植物や絵画を眺めたり、書き物をしたり、パソコンに向かったり、そういう時間にBGMとしてかけるのにも似合う。  全体的にスロー・テンポだが、例外的にテンポが上げられているのが、ロック界のピアノマンであるビリー・ジョエルとエルトン・ジョンの歌だが、これは原曲よりも軽快な感じになっていて私はとても新鮮な印象を受けた。とくに、エルトン・ジョンのYour Songは、ハリーのニューオーリンズ風のピアノが隠し味的に効いていて、原曲とはまた違った素晴らしさがある。  なお、末尾に追加された日本版ボーナストラックの3曲は、1曲が直訳すれば「優しく殺して」という歌であり(封入された対訳の佐々木南実氏もタイトル以外の部分ではそのように直訳している。もちろん、実際に殺してほしいわけではなく悩殺して、という意味だが)という歌で、残りの2曲は失恋の歌であり、歌詞の内容的にはやや、他の曲とは趣が異なる。

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