Piano Works : Anderszewski
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marco | 東京都 | 不明 | 15/May/2012
シマノフスキのCDの陰に隠れて迂闊にも見逃していたが、これは素晴らしいショパンだ。全てを楽譜というテクストから洗い直すのは現代ピアニストの基本的な出発点だけど、アンデルジェフスキの呈示する音楽は、そこからはるかに高度な地点に達していて、更に知情意のどれもが際立っている。彼の音楽のベースは確固とした構造にあり、大元にあるのはとてつもなく精密な体内クロックともいうべきものだ。その精度は並のピアニストとは桁が違う。全てのリズムの元が、1/100〜1/1000の刻みで構成されているような感があり、それが音楽に揺るぎない安定感と、切れの良さをもたらしている。マズルカやバラードやポロネーズの複雑な付点音符や休符に、新しい光が当てられて目覚ましいディテールが開示されていく様が爽快。バラード一番、二番を避けて、三番、四番を選択しているのもむべなるかな。モンサンジョンのBDでもちらっと弾いていたが、夢見るような気品に満ち溢れる三番。そしてショパンのちょっと詰め込み過ぎ感のある四番を、鮮やかに分解修理して現代の新しい物語たらしめている力量に感服した。手垢にまみれた英雄ポロネーズから、精確なリズムと構造で「新しさ」を呈示できるピアニストなんていただろうか? 一方で熱い情熱の迸りのような音が、ここぞという時に炸裂するのは現代のピアニストには珍しいので嬉しくなってしまう。熱さとクールさ、硬軟、論理性と癒し、など等の相反するものを音楽にする才能に恵まれていて、時あたかも音の神ミューズが降臨しているかのよう。4 people agree with this review
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