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CD Milstein Emi Recordings (8CD)

Milstein Emi Recordings (8CD)

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  • ★★★★☆ 

    西荻椿山  |  東京都  |  不明  |  12/February/2013

    大ヴァイオリニストであるが、LPを買ったことはありません。ヴィルトォーゾ、アウアー門下のロシア人ということならハイフェッツのほうが有名でした。そしてバックを務めるピッツバーグS.O.というのが得体が知れない。U.S.A.にその街があるのは知っているが、地図上でどこと指し示すことができないし、他者の盤で見たこともありません。グラズノフの協奏曲は作曲者自身の指揮で演奏したことがあるという話を聞いて興味をそそられたが、如何せん名曲の誉が高い曲でなし。そうこうしているうちにバッハの無伴奏ソナタ・パルティータ全曲のステレオ新録、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキーの協奏曲の新録が出て皆評判がいい。協奏曲はVPOだし買おうかと思ったが、今度は70歳ということにひっかかりました。いくらなんでも力感は衰え、反応は遅くなっているのではないか。この度熟年期の録音選集が1CDあたり500円以下で入手できることとなったので購入してみました。上記3協奏曲はこちらもステレオですし。アンソロジーということは全録音でないわけで、協奏曲ではバッハやモーツァルトが割愛されています。これはこのヴァイオリニストの本領がロマン派にあることを示しているのでしょう。事実待望(?)のグラズノフの協奏曲の第1楽章を聴くと濃厚な情緒を見事に弾き切っています。次は2度も録音したバッハの無伴奏曲で、最も有名なBWV1004を聴いてみました。第1印象は速ッです。が、一音たりとも疎かにしているわけではありません。シェリング(67年)27.18に対し22.12です。シェリングで聴きなれていたらたぶん投げ出すでしょう。それで、ベートーヴェンのクロイツェルソナタも聴いてみました。これも28.47で、シュナイダーハン・ケンプ盤の41.53より13分も速いのです。これもシュナイダーハン盤ですりこまれていたら何じゃこれでしょう。しかし、聴きなおしてみると第1楽章15分近くを11分弱に圧縮しているので劇的な感じが高まっています。そうなるとシュナイダーハンらはぬるくて聴いていられなくなります。さらにこの人たちソリストになるには今一つ力不足かという気さえしてきます。そしてミルスタインのすごいところは両曲を口実にして曲芸を聴かせられたという気はしないことです。確かに両曲は聴いたのです。両曲苦手な私的にはひじょうにけっこうでした(まあ、無理して好きでもない曲を聴くなんて愚の骨頂なわけですが)。両曲に過剰なロマン派的情緒は禁物という確かな様式感から自分のロマン派傾斜を封じるためこのようなテンポをとっているのではないかという想像までしてしまいました。Vn好きな方なら一聴の価値あるセットでしょう。

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