Bruckner (1824-1896)

CD Sym.4: G.wand / Bpo

Sym.4: G.wand / Bpo

Customer Reviews

Showing 4 star reviews > Read all customer reviews

Do you want to write a review?

Write you own review

Showing 1 - 4 of 4 items

  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  05/October/2012

    ヴァントは所謂スター的大指揮者が相次いで亡くなってからややそのポジションを埋め合わせする様に持ち上げられた感のある晩年でありました。風采からそう派手々しい処がないのに相応しく地道にブルックナー交響曲演奏に対しては以前から積み上げて来た実績からも一家言を有するに到った事は明々白々であります。ブルックナー交響曲の中でもその「ロマンチック」というネイミングで難しい音楽から脱却した様なこの曲についてもヴァントは本盤以外にも多くの名盤(後述)を遺しています。さて、本盤は1998年BPOを振ってのヴァント86歳の時のハース版(ほんの一部ノヴァーク版らしいのですが小生などには分りません)を使ったライブ録音という事なのですが、このライブ録音は他でもよくある数日分の演奏会から楽章別に録っているので・・・スタジオ録音ならいざ知らずちょっと正直その時の演奏の勢いというか流れ感の微妙な違いが先入観的に邪魔をしました。演奏タイムとしては@19’09A15’58B11’14C21’50とマァ程々な時間でとりわけBPOの機能的な響きが方向性としてヴァントらしさと完全一致していたかは疑問です。第1楽章は森閑としたただならぬ雰囲気の序奏から後は微妙なテンポの変化はありますが基本的にはゆっくり余裕を見せつつ推移します。私はここでは管楽器のバランスの良さに耳を奪われました。滔々と流れ進みフィナーレのどっしり感もBPOならではの説得性があります。第2楽章はゆったりと優しく進みます・・・決して厳しくはないけれども最後の方の思い入れたっぷりした寂寥感は素敵です。第3楽章にも聞かれたのですが録音ポジションからなのか演奏そのものからなのかはわかりませんが割りと伴奏的な反復パッセージが単調に強調される処・・・勿論他の演奏ではそこまでは聞えない箇所・・・は気にはなりました。最終楽章で冒頭のホルン合奏からその後の弦の旋律は印象的で続いて「持って行き方」の上手さをヴァントは垣間見せ、じわじわコーダに向かって行く・・・もうこうなったらブルックナー独特の世界へ底なしです・・・そして踏みしめてあの第一テーマが徐々に膨らんでいく有様はクラシック音楽の醍醐味でしょう。ヴァントのスケール感あるアプローチが有無を言わせません。BPOならではの洗練さを塗した「ロマンチック」交響曲なのかもしれません。前述のヴァント指揮「ロマンチック」の他の演奏というのは1976年ケルン放送SO(タイム@17’28A15’41B10’36C20’20)、1990年NDRSO(同@18’00A15’19B10’55C21’26)、2001年NDRSO(同@20’26A16’56B11’58C23’41)、同年ミュンヘンPO(同@20’17A16’38B12’00C22’46)等であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • ★★★★☆ 

    金さん  |  長野県長野市  |  不明  |  04/February/2008

    ヴァントとベルリンフィルのブルックナーはどれも素晴らしい。ブルックナー嫌いを治してくれました。ただ比較すると手兵である北ドイツ放送響とのラストレコーディングの方が総合的に上をいっていると思います。指揮をやるものとしてこの最晩年の素晴らしい演奏には頭が下がります。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • ★★★★☆ 

    clara  |  北海道  |  不明  |  05/January/2008

    ひどいレビューを書いておいて逆に不安を覚えたため再度聴いてみる。ライヴの宿命か前半はまだ本調子ではないのかもしれないが、楽章を追うごとに緊張感が増し、素晴らしい。この緊張感はヴァント故なのか?BPO故なのか?個人的には外界に向かった巨大な放出というよりは、何か一点に向かって厳しく凝縮していく演奏、という気がしました。もう少しじっくりと聴き込んでいきたいと思います。済みませんでした。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • ★★★★☆ 

    アントン  |  リンツ  |  不明  |  31/July/2005

    4番、5番を聴き終えたが、ヴァントのブルックナーへの姿勢には一貫性が感じられる。この4番でも積極的に色彩を加味している。録音もそれを支えており、第1楽章冒頭のトレモロは生演奏を聴いているようだ。1878年稿と1880年稿の音響的な違いも見事に捉えられている。第1楽章再現部の最後ではテンポを煽り、コーダへの期待を抱かせるが、コーダは終始遅めで演奏され聴き手を撹乱させる。ブルックナー指揮者ヴァントならではの趣向と感じる。第3楽章トリオ冒頭のクラリネットも非常に色彩的だが、灰汁を感じる方もおられるかも知れない。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 4 of 4 items