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DVD Toscanini In His Own Words directed by Larry Weinstein

Toscanini In His Own Words directed by Larry Weinstein

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    タテキ32  |  大阪府  |  不明  |  16/March/2011

     私はNHKのデジタル放送で見、録画したが、この放送では日本語に吹き替えしてあった。実録ではなく俳優を使っての再現であり、トスカニーニの顔のイメージにちょっと違和感があったが、そんなことはどうでも良いと感じられるほど素晴らしい感銘を受けた。トスカニーニは唯我独尊の独裁者で、人を人とも思わないような酷い人間で、その音楽は力でごり押しした音楽で、音楽の繊細な美しさや陰影などといったものを軽視した偏ったものだというような極端な言われ方によく出会うが、そういう言動がまったく出鱈目なものだということがよくわかる。確かに練習中酷い罵詈雑言を発しているが、それは演奏が上手くいかない場合に癇癪を爆発させているだけで、四六時罵声を発していたわけではない(トスカニーニの罵声のレコードはそういう部分だけを集めた興味本位の恥ずべきものだと聞いている)。彼は確かに激情的で癇癪持ちであり、思うような表現が得られなければ我慢できず、呶鳴りちらしたのだが、優れた芸術家には良く見られる態度である。このことを彼自身が良しとしていたわけではなく、このDVDでは、自分のそういう気質を嘆いて「神は何時まで私を少年の心で苦しめるのか」と語る場面が出てくる。また、彼はベートヴェンの第九の3楽章を演奏する時、その美しさの余り何もいうことが出来なくなるというようなことを言っている。そして、既存の宗教には関わらなかったが、プッチーニは無神論者だが、自分はそうでない、というようなことも言っている。ベートヴェンの荘厳ミサを3度も録音したのは彼の神への思い入れの強さを著わすものであろう。トスカニーニは確かに激しい人であり、その音楽も激しいものであった。しかし。このDVDでは、彼を悪くいう人間の出鱈目な言動とは異なり、彼は熱い心で、優しさや繊細、人間の悲しさ等にも感じ入る芸術家であることが良くわかる。このDVDの日本語版がないのは誠に残念。それなら日本で相当に売れると思うのだが。英語などの出来る方は是非買うべきである。そうでない人は再放送に期待しようではないか。NHKが関与して日本語版を出してくれるとありがたいのだが。

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