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Debussy (1862-1918)

CD Pelleas Et Melisande, Orch.works, Etc: Inghelbrecht / Ortf

Pelleas Et Melisande, Orch.works, Etc: Inghelbrecht / Ortf

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    蝉の抜殻  |  神奈川県  |  不明  |  18/September/2010

    歌劇「ペレアスとメリザンド」の演奏が圧倒的に凄い。本当に見事だ。音色は驚くほどに地味。他の指揮者の演奏が、音色を重視して操作したスタインウェイのようだと形容すると、アンゲルブレシュトは古いが、良く整音されたベヒシュタインを操作しているかのようだ。普通の指揮者が精密、豪華絢爛に攻めても、小さな部屋で音楽が進行しているかのように聴こえるこの曲。ドビュッシーの音楽は音色の幅を広げるだけでは駄目だ。そのレベルでドビュッシーを取り繕う演奏群を一蹴するかのように、アンゲルブレシュトの演奏は、色彩を落とした諧調表現のようにも聴こえる。しかし個々の音のエッジは明瞭に出されている。例えばラヴェルの曲が和音の中心に不協和音のクラスターを配置する作風のため、静かな響きでは空間に広がっていかない。しかしドビュッシーの不協和音は基本的に中心和音から離れた別の音域に配置される。そのため静かな響きを作っても、高音域から低音域まで豊かに広がる。アンゲルブレシュトはその和音の響きの違いを明確に聴かせるために、最適の音色を選択している。ドビュッシーの開拓した、協和音から構成される中心和音と別の音域から関わってくる不協和音とが作り出す響きの世界。その豊かさに感心している間にこの稀代の名演は終わってしまう。ドビュッシーの曲に音色旋律の考えを導入したり、やたら精密に細部を描きこんだり、豪華絢爛の音色を持ち込んだり、表層を緩やかに処理して音色を溶かし込むような演奏は単なる勘違いで、和音の違いを聴くという行為を妨害する行為でしかない。だから雑誌等でこの曲の代表的な名演といわれているブーレーズとかカラヤンは、その他の演奏と比較すると飛びぬけた圧倒的な演奏なのだろうが、残念ながらドビュッシー演奏において最も大切な「協和音と不協和音の描き分け」において、残酷な現実だが、アンゲルブレシュトの足元にも及ばない。ドビュッシーの音域の対比効果がわかる人にとって、これは最高の演奏の一つ。歌劇「ペレアスとメリザンド」をつまらないと思っている人は多いはずだ。でもそれは演奏が良くないのだ。「ペレアスとメリザンド」は大傑作だ。その真価はドビュッシーの音域の対比効果を使いこなせる本物のプロでなければ表現できない。それだけのことだ。私はディスク・モンティーニュ盤を持っているが、もし音質が改善されていたら買い直すつもりです。

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