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DVD 虎の尾を踏む男達

虎の尾を踏む男達

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    izkeiske  |  不明  |  不明  |  03/July/2021

    尊敬して止まない黒澤作品のひとつ。最初はビデオで、2回目はDVDで見たが、見るたびに深い感慨を感じる。1945年9月製作ということで、終戦直後のタイミングである。 黒澤の戦争前後の作品といえば戦時中の「いちばん美しく」や戦後の「わが青春に悔いなし」が思い浮かぶが、これらは日本人の価値観が大きく変動したことが伺える作品である。一方この「虎の尾を踏む男たち」については黒澤が立脚する拠り所というものが明確になった作品であると思う。それは日本古来の伝統的な武士道思想や日本人が違う階層、階級の間でも共有していたような、あえていうと「もののあわれ」というような感情である。山伏に変装した義経や弁慶たちの武士が7人、エノケン演じる強力(ごうりき:山伏の荷物を運搬する)が義経たちの行く末を案じて山伏の後をついていくというところなどはその後の名作「七人の侍」を暗示させる部分もある。「七人の侍」でも武士と農民の微妙な交流と関係を描いたように、本作品でも武士と強力の印象深い交流を描いた。当時は共産主義など階級闘争思想が万延する予兆があちこちに見られたが、黒澤は日本人の各階層間のゆるぎない精神的な紐帯について確信をもっていたのだろう。そういえば戦後の子供たちへのアンケートで長らく義経がベスト3に選ばれていたということを聞いたことがある。歴史的実像を離れて、この物語が日本人の心を長い間とらえてきたことは興味深い。戦時中、敗北を覚悟し追い詰められた軍人たちの多くが義経の物語を思い浮かべたに違いない、そういうことを感じさせてくれる点でも自分にとっては味わい深い映画であった。

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