中空構造日本の深層
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brian | 滋賀県 | 不明 | 25/July/2021
●「母性社会日本の病理」(1976)、「昔話の深層」(1977)に続いて「中空構造日本の深層」(1982)が刊行されている。続いて当時の昔話に関する分析研究に関する集大成として「昔話と日本人の心」(1982)が刊行されているが、これらはユング心理学、西洋と日本の自我の確立過程や文化の違い、そのルーツとしての神話や昔話に関する分析研究の理論展開がシリーズ的に読み解くことができる。 ●「中空構造日本の深層」は前著「母性社会日本の病理」では日本人の母性原理に基づく心性の分析に対し、西洋だけではなく、アジアと比較すると父性原理と母性原理の中間的な位置づけの分析にシフトされている。●それは日本神話からも紐解かれ、心理構造としてのルーツとしての神話、昔話の引用がなされている。冒頭にも神話の知の話があるように、自らの神話を探すとのテーマがベースにある。●自分自身の心性を考える時、自分自身のルーツとしての両親やその教育に近視眼的に目が行くが、更にその底辺に流れる日本における精神文化や、精神史としての日本神話や意識化の過程の中で潜在化した無意識を統合し、全体性の回復の象徴としての昔話のテーマが自分自身の中にも脈々と流れ続いてきているものとするならば、やはり自分にとっての神話を探していく必要があると思う。●日本神話の誕生、そして長い年月の中で語り継がれてきた、あるいは語り変えられ固められてきた昔話の中には、心の全体性に関する深い知恵が隠されているとも言える。それは単に論理的で明快な説明ではない、父性原理、母性原理、意識、無意識、夢や幻想などが織り混ぜされた広大な宇宙観のようなものではないだろうか。それらのことを考えさせてくれる心の深層への深い洞察に誘ってくれる一冊である。0 people agree with this review
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