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Bruckner (1824-1896)

CD Sym.8, 9: Knappertsbusch / Bpo

Sym.8, 9: Knappertsbusch / Bpo

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  • ★★★☆☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  18/December/2010

    BPOを振ってのクナッパーブッシュのブルックナーではこの1950年第9番(改訂版)演奏がファンには印象的なものとなっています。1950年録音BPO分でも1/28のスタジオ分と1/30ライブ分がある(ひょつとしたらその他もある?)様で私は前者(こちらの方が有名?)を聴いてのコメントとなります。演奏タイムとしては@22’38A11’03B22’16と第2楽章を除いて大変?速い運びの演奏です。スタジオ録音?らしいのですがライブ張りのモノラルなので録音状況は致し方ありませんが多分指揮者の足の踏み込み音?も入って中々リアルな感じであります。まだクナッパーブッシュ62歳の頃なので元気があったのかなぁ。テンポが速い第1,3楽章の演奏はそうした速い中でも極めて緩急自在の粘っこい自己主張の強いもので・・・さすがBPOアンサンブルも乱れる処もありますがこの辺りはクナッパーブッシュ・ファンならば「こたえられない」んでしょう。ただ凡なクラシックファンである私にはこの演奏にはまだ普遍性を見出せず、豊かな個性的演奏だからと言って百点満点をつけるまでには到っておりません・・・。しかしながら節のぶっちぎりやテンポが速いのは必ずしもこの曲のスケール感を損なうものではなく第1楽章最後の方クライマックスへのブルックナー・アプローチなどはモノラル故の音の団子状態と相俟ってある悠然たる「凄さ」を表出します。奇奇怪怪・・・ドス黒いエネルギー放出の第2楽章の進め様や最早白鳥の楽章というより魑魅魍魎的な楽章に近い演奏となった第3楽章の〆にはちょっと様子が他の演奏と異なる様にも思えました、晩年のクナッパーブッシュの魅力は本盤演奏にも満ち満ちてはいます。1950年と言えば小生などまだ小学校入学前、まだまだ個性的な演奏が様々聴衆を楽しませていた時代を髣髴させ、この第9番を色々な演奏で聴かれている方やクナッパーブッシュ・ファンには一聴をお奨めし私の様にこの曲の滔々たる雄大さに惹かれた一般の方?には・・・、玄人好みというランクの演奏なのでしょう。なお、1958年BSoを振った第9番のものはタイム@20’41A10’05B19’52で更にデフォルメされた表現となっているそうですよ。もう一つの交響曲は聴いておりませんのでとりあえずOKランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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