Dmitri Schostakowitsch:Sinfonie Nr.7 Op.60 `leningrader`
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sunny | 兵庫県 | 不明 | 27/August/2012
壊れた世から生まれた音楽が、壊れた状態のまま、演奏されるのは、必然。だが、それは、なかなかできる事ではない。勝利とか、国を守れ、希望はある、この道は正しいのだ、という言葉、スローガン、キャンペーンにすり替えられるのが常。壊れたこの曲の本質を、そのまま演奏したケーゲルのこのライヴ、本来、コンサート会場の中だけの物として演奏されたからこそできたのだろう。さて、又、違った形で壊れゆく国が、アジアの片隅にあって、ちゃんと壊れた演奏、音楽を奏でている人は、居るだろうか。居て欲しい。否、きっと、居る。現れている。1 people agree with this review
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sunny | 兵庫県 | 不明 | 29/May/2011
ヤンソンス、コンセルトへボウの上手い、真面目な迫力のある「レニングラード」も悪くはないが、このケーゲルの一発ライヴの方が、曲の本質が良く分かり、面白い、笑える。スネアのずれ、金管のキレ、崩れまくった咆哮。ショスタコの虚無と怒り、情念等々が見事演奏された稀有の一枚。後世の人に聴かれることなど考えて演奏していないが、これこそライヴ、会場ノイズ多いが、よくぞこの世の中に出してくれました。4 people agree with this review
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聖オーガスティン | IRELAND | 不明 | 24/May/2009
演奏のミスも客の咳もすべて修正して、スタジオ録音をかぶせるとか、何回ものライブからチョイスしてつなげるとか、ジャンルを問わず実況録音というのは最近特にそういうのばかりになってきた。そういう面でケーゲルのライブは本当に面白い。ケーゲルが生きていたら、もしかしてリリースにヤーと言わなかった演奏もあるかもしれないけど。演奏がとかオケがとか書いている人いるけど、そういう人には別の演奏家の完璧な演奏を勧める。第1楽章は東ドイツのオンボロ車でアウトバーンを無理矢理スピード上げて走ってるような楽しさ。2 people agree with this review
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ガリ | 泪橋 | 不明 | 26/April/2008
録音は若干鋭いですが、良好だと思います。バーンスタインは熱さや厚みは凄いですが、どうも間延びしている感があって馴染めませんでした。これは硬質の熱気溢れるレニングラードで飽きがきません。第1楽章の盛り上がり所では、テンポを変動させて、緊張感をうまく持続させ狂気を感じさせます。小太鼓のズレは最早、わざとやってるとしか思えませんが、私はそこまで気にはなりませんでした。最高のレニングラードだと思います。0 people agree with this review
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島蛸 | 八重山 | 不明 | 12/March/2008
僕にとって、タコ7全曲を一気に聴き通せるのは、このディスクだけです。第1楽章を気にする方も多いようですが、どんどんズレていく小太鼓と、懸命にふみとどまり、メロディを繋いでいく独奏楽器達。この様子はなんだか曲の内容に会ってるようにも思えます。0 people agree with this review
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肉ポエム | 東京 | 不明 | 08/May/2006
なんという下手なオケだろうか。ティンパニはどうしても許せない。しかし、聴いていくうちにそんなことは気にならなくなっていく。ショスタコーヴィチはロシア的な特徴をデフォルメした演奏が一般に好まれる様だがぼくは苦手だ。わざわざそんなことをしなくてもこの作曲家の魅力を伝えることはできると思うからだ。この演奏は一歩間違えるとギャグの様に鳴ってしまうショスタコーヴィチの音楽を歪ませずに準音楽的に演奏した希有な例だろう。ドイツ古典を扱うように演奏した7番の録音はほとんどない。可能性を示してくれる貴重な演奏だといえよう。0 people agree with this review
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狩 | 千葉県 | 不明 | 15/August/2003
これは素晴らしい銘演です。千円を切って購入したのでコストパフォーマンスも抜群。演奏時間は70分と他盤よりも幾分短く無味乾燥系な演奏かと思ったが始終異様なボルテージに包まれた熱演。ここまでオケのテンションを高められる指揮者も珍しいのでは?決して下品な響きに陥らずに各楽器群が完全に飽和しきって鳴りに鳴っていているので聴いていて気持ちがよく飽きが来ない。ショスタコーヴィチの交響曲の中では規模も大きく演奏時間も長いためこの曲に馴染み難いという人にも、はたまたアンチレニングラードという人にも是非お薦めしたいものです0 people agree with this review
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いよかん | 不明 | 13/August/2003
レニングラードという場所が持つ歴史の重要性を、ショスタコは音符に表し、ケーゲルはそこから音に現した。ここには音楽を超越した音楽がある。あるときは冷徹に、またあるときは温かく包み込むケーゲルの音楽は貴重である。0 people agree with this review
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ずんだ餅 | 岩沼市 | 不明 | 13/August/2003
数ある7番の中で、かなり心に響いたCDでした。十分に熱く、そして切ない演奏だと思います。ケーゲルは曲の表情の描き分けが本当に巧い。1 people agree with this review
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stokowski | 琉球列島 | 不明 | 30/January/2003
冷戦中といい「証言」や体制崩壊後といい、ショスタコーヴィッチはあまりにも文脈の中に置かれすぎてきた。プロコフィエフが文脈の外に置かれたために評価が今もって低いのとは対照的に。根本的に彼は後期ロマン派の作曲家なのだ。だが文脈の上におかれてしまった彼はそのように扱われなかった。このケーゲルの演奏もある意味では文脈の中にある演奏かもしれない。だが、この演奏はショスタコーヴィッチという作曲家のもつ、真の意味で、極めてロマン的な内実を表現しているのだ。それもえぐり出すように。0 people agree with this review
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タケ | 秋田 | 不明 | 09/January/2003
最初聴いた時は、ライヴってこんなものか? などと思って聴いていたのを白状します。しかし、もう一度最初から聴いてみて、この認識を爆砕されました。この後でロジェヴェンさんの演奏を聴いたら、それは弛緩したところがないだけの演奏でしかなかったように聞こえてしまったので、ますますびっくりしています。0 people agree with this review
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LandayTY | 千葉県船橋市 | 不明 | 11/December/2002
第一楽章「戦争の主題」で小太鼓のリズムが浮く点が、他の名盤と呼ばれる演奏と比較し劣る面が残念です。これが唯一の減点材料です。素晴らしいのは第三楽章の弦楽器の「冷たく美しい響き」と、第四楽章の不協和音の処理。まるでレニングラードフィルの演奏の様に、その後の協和音による終結部を鮮明にさせています。久しぶりの同曲での名盤だと思います。2 people agree with this review
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