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新渡戸稲造

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自警録 心のもちかた

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    ポルツマン  |  岩手県  |  不明  |  02/August/2010

    仮名遣いを改めているせいもあるけれど、さほど時代を感じさせないほど親しみやすい文章だというのがまず最初に驚く点。構成は27章あって、各章がさらに数項に分かれている。それぞれの章が読者である青年らに対する人生訓であるが、ただ「あーせー、こーせー」というのではなく、むしろ命令口調は全くなくて、僕はこうしたらしくじった、こうしたほうが良かった、孔子もそういっていたよね、という感じで、自分の肝っ玉の小ささを告白したり、冷や汗かいた経験を披瀝して、そこからある種の真理を素直な文脈で導き出して見せていることにたいへん好感が持てます。たとえば、悪口を言われたらどうするか。受け流すのがいいよ、弁解にエネルギーを使うことはないよ、「ああ、そうかい」と言っておけばいいよ、いずれ皆ちゃんとわかってくれるから。でも、その前提として、普段から品行方正でなきゃいけないよ、という具合。ほかに、「どれくらいやれば一人前の仕事を為したということになるのか」とか、「怖気づいたときにどうすればそれを克服できるか(新渡戸先生がはじめて英語でスピーチしたときのエピソードがある)」とか、「強がらずにに柔和に生きると人生の本当を味わえる」とか。

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