プリズンホテル 1(夏)
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peko-rock | 大阪府 | 不明 | 08/February/2012
映画化もされた浅田次郎の代表作で、笑って泣けます!文庫版で順に『夏』『秋』『冬』『春』と全4巻。この一風も二風も変わったプリズンホテルでそれぞれの季節、展開する人間劇を描く。とにかく設定がおもしろい。任侠団体専用のホテル、通称「プリズン(=監獄)ホテル」は一般市民にその名で恐れられている。しかし、そこで働く人たちは至って真剣。確かに、出稼ぎ外国人の使用人や、仁義を切るコワモテの番頭さん、ピストルを磨くバーテンダーなどなど・・・はっきりした上下関係のもと、お客さんに粗相があっては指をつめろと凄まれる職場という特徴はある。仲居さんまでもが「ラッシャイマセエ〜」とタガログ語でご接客。このホテルの人々の描写がとっても笑えます。そんなプリズンホテルにも専門外のお客様(いわゆる“カタギ”の人々)が時折訪れ、ドラマが繰り広げられます。主人公の小説家・木戸孝之介も仲叔父を嫌いながらも、春夏秋冬季節ごとに一度ここを訪れ、ドラマに加わります。この主人公もどうしようもない子供な人で、幼くして母を奪われた影響で愛情表現が超歪んでいる。可哀そうな人なんです。映画は見ずに小説だけを読んだけれど、とにかく出てくる人がみんな個性的で、言動がいちいちおもしろい。だけどそれだけではなく、しみじみとさせられる哀愁も含んでいます。試しにこの『夏』を読んでみておもしろかったので、続きの『秋』『冬』『春』三冊を買って続けざま読み切ってしまいました。同じヤクザ物の『きんぴか』シリーズもおもしろいけれど、この任侠団体専用ホテルという設定のおもしろさと、そちらの筋の人たちだけでなく、真面目すぎて左遷された一流ホテルマンの支配人や、暴走族かぶれのバカ息子、一流ホテルから飛ばされてしまったシェフなど一般の人たちもこのホテルに会し、いつの間にか一致団結してホテルを運営し、悩める宿客たちを迎え入れていくあたたかさ。そういったものがユーモアとともににじみ出てくる文章で、たいへん楽しませてもらいました。おすすめです☆0 people agree with this review
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