Paul Gallico

Books スノ-グ-ス

スノ-グ-ス

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    jamyokka  |  富山県  |  不明  |  06/March/2021

    イギリス人気質を学べる作品。ポールギャリコの短編としての代表作である。ジャンルとしては児童文学に分類され、海外では教科書に載り、日本でも30年前までは大手の英語の教科書に使われていたので、実は知っている人も多いはずである。そして、この作品は物語だけでなく、その時代背景等をしっかり踏まえて読めば、感動もひとしおである。物語の舞台は第二次世界大戦直前から初期のナチスドイツがヨーロッパ全土で電撃戦を展開する真っ只中、イギリスの南部にある海岸の小さな町、海沿いにグレートマーシュと呼ばれる大湿原で、その容貌のため人目を避け、灯台守としてひっそり暮らす絵描きラヤダーの元に、ある日怪我をした白雁、スノーグースを抱えた女の子が訪れ、やがて友情が芽生え、、、という素朴な展開である。ここで、いわゆる「勇気あるダンケルクの撤退」と呼ばれる第二次世界大戦のその後の戦局を運命づける史実を知っていると多変役に立つ。ナチスドイツにノルマンディの海岸へと追い詰められた実に40万もの連合軍兵士たちを救出するために、軍民問わず、軍用船のみならず、漁船からはしけや小舟に至るまでイギリス人総出でドーヴァー海峡を命がけで渡ったのである。ここでも、イギリス人気質、つまり躊躇なき決断力と行動力を発揮したのである。イギリスが世界に先駆けコロナワクチン接種を進めることが出来るのは理解できる。さて、ラヤダーは決して英雄ではないが、このような人々の姿こそがヒーローであり、歴史を変える原動力なのであることに感動する。そして、結末の衝撃を読んでいただきたい。教科書では省略されているが、このラストシーンこそ、ギャリコ作品に私が魅力を感じる。Nothing really matters. Anyway, the wind blow....イギリスのロックバンドCamelがこの物語にインスパイアされてアルバムを出していますが、大変良いので本作品を読んだ後に聴くとさらに情景が頭の中に広がります。

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