おとうと
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peko-rock | 大阪府 | 不明 | 08/February/2012
良作です。作者自身の生い立ちと重ねて書かれています。繊細で純粋で、だからこそ不良行為にも走り周りのもの全てに反発してしまう脆い思春期の心。そうした年頃に当時不治の病だった肺病に侵されてしまう弟。家庭内の不和と、病気の弟というげんを取り巻く環境について、それぞれの心の葛藤を決して安っぽい言葉でなく、ささいな動作や景色、音の描写などからじわりと浮き立たせるように表現しているところが、さすがです。幸田文という作家は、無駄のない軽快な文章を書かれます。短い言葉で情景や心情を見事に描き切る描写力は本当に素晴らしいです。悲しい物語ですが、実に美しい文章で感動できます。こういう作家さんの本が長い時代読み継がれていってほしいと思います。余談ですが、この作品は何度か映像化もされていて、古いですが市川昆監督の映画版がおすすめです。若き日の岸恵子さんが、気丈なげんを名演されています。0 people agree with this review
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