Chopin

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  21/October/2013

    M.J.ピリスと言えば確かTVでのピアノレッスンのプログラムでの教えぶりがいまだに目に浮かんで来ます。彼女は年齢からすれば小生世代に属するのでしょうが(詳細な事は勿論覚えてはいないけれど)音楽への真摯な姿勢を通して実に・・・喋っている事は特に力まず自然体でしかも何故か普遍的な示唆に富んだ「域」に達したものに感じられ正直私達同世代の者でも阿吽では中々なのにあの番組での生徒にどこまで理解されたのか・・・。ゆっくり後になって噛み締めてみる感じなのでしょう。本盤はショパンの晩年心境期の作品を円熟したそのピリスが2008年64歳の頃・・・今述べた番組も概ねその頃だったと思います・・・とをラップさせる様な企画でもあるのか、私は偶々本CD収録曲中ピアノ・ソナタ第3番(タイム@13’41A2’43B10’23C5’57)を聴きメモを録った次第です。何とじっくりとした雰囲気の内にショパンの晩年心境を抑制を利かしてストイックなまでに表現して最早彼女の「私の究極の望みは、何も表現しないで表現すること」の領域ではないでしょうか。テンポ的にも御覧の様に各楽章ゆったりとした運び具合で決して技巧発露の作業ではなく正にあの番組で断片的に残っている言葉の領域の実証なのでしょう。若い頃はちょっと知性勝ちの彼女が大病を経た為なのか円く分り易い人柄になったようでもあるし、親日家の彼女が若き頃W.ケンプの薫陶も受けていたというのがケンプファンだった私の満足度を高めてもくれています。大人の演奏なのかも知れません。本盤二枚組で他の収録曲は次の様になっており聴き進めたいと思います(★一つ保留して・・・)→夜想曲・・・第17番(同7’24)、第18番(同6’30)、マズルカ・・・第36番(同3’22)、第37番(同2’42)、第38番(同3’35)、第39番(同2’05)、第40番(同2’08)、第41番(同2’08)、第45番(同1’38)、第47番(同2’32)、第51番(同2’31)、ポロネーズ第7番「幻想」(同14’13)、ワルツ・・・第6番(同1’57)、第7番(同3’16)、第8番(同3’33)、チェロ・ソナタ(チェロ・・・ゴムツィアコフ、タイム@17’10A5’36B3’56C7’17)(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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