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Mahler (1860-1911)

DVD Symphony No.3 : Abbado / Lucerne Festival Orchestra

Symphony No.3 : Abbado / Lucerne Festival Orchestra

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  • ★★★☆☆ 

    Pianist  |  東京都  |  不明  |  30/November/2009

    ルツェルン祝祭管はたしかに凄いが、常設オケではない弱みもあるし、いかにも力づくで弦の厚みや美しさはやはりVPOに敵うものではない。G線でワンフレーズを弾ききるなど、アバドのアイデアで鳥肌が立つような音が聴こえてくるのは面白いが、全体にリラックスしすぎて、感心はするが感動にまで至らないように思われる。バーンスタインのアクの強い名演を聴いてきたからかとも思ったが、気迫や瞬発力の鋭さはアバドの二種類の旧盤のそこここが勝っているし、ボーナストラックに入っている他のDVDの宣伝、同じルツェルンとの7番や5番の方が、指揮ぶりからして気合・意気込みが違うように見える。「復活」や六番、五番と違って、三番はアバドが割と後期になってからのレパートリーだし、ロンドン響でのチクルスでも三番はハイティンクか誰かに任せたのでは…といった事柄ばかりが思い起こされてきたのは、この技術的には見事な演奏とアバドのマーラー作品への共感度が、交響曲によって異なるのを感じたからでもある。フィナーレのティンパニはこのDVDも控え目。最初のVPO盤のコーダがあまりにも物足りなかったが、どうやらこのバランスがアバドの理想のようだ。ルツェルン祝祭管にはフォーグラー、ゼーガスといったBPO-OBのティンパニストが全く出てこないが、アバドの好みに合わないということなのかもしれない。そういえば「静寂…」のドキュメンタリーでフォーグラーと「田園」の音量でモメてたな…と、また余計なことを思い出した。イヴェント性は凄いと思うし、一期一会というのも分かる。しかしこの三番の成功率は他のDVDに比べてやや低いというのが正直な感想。表現のこなれというよりもサラサラとした(晩年のアバドに特有の)スムースすぎる流れ。汗ダラダラで黒髪を振り乱し、捨て身の集中力で振ったいた時期の映像があれば良かったのに…

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