Rachmaninov, Sergei (1873-1943)
Piano Concerto.1, 2: S.richter(P)K.sanderling / Moscow Rso Leningrad Po
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Sagittarius | 神奈川県 | 不明 | 26/September/2009
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の演奏では、若きリヒテルとザンデルリング指揮レニングラード・フィルの録音が断然優れている。50年代のソ連の録音技術は欧米と比べ相当遜色はあるが、そこから聞こえてくる音楽は正に驚異的だ。この曲は映画音楽としても使われたため、多くの録音が存在するが、ブロードウェーの映画音楽のようにただ甘ったるく低俗な演奏も少なくない。この演奏はその対極にある。当時のリヒテルは、この曲に打ち込んでいたようで、曲想から求められるテンポに拠り、妥協なく果敢に演奏している為、多くの演奏家が技術上の理由から安全運転してしまう箇所でも弛緩がなく、全曲を通した太い流れを実現するのに成功している。ザンデルリング指揮レニングラード・フィルの演奏も負けず劣らず充実したもので、大河の流れを思わせる力強い始まりから、甘美ではあるが低俗に陥らない表現力の幅を持っている。更に愁いを帯びた木管やホルンの響き、金管の音など、この時代のレニングラード・フィルの美質が十分に現れていて、他の演奏の追随を許さない。3楽章の終わり、第2主題が高らかに謳われる箇所で、リヒテルは楽譜と異なる音で弾いている(e/e/esではなく、f/e/f)が、この箇所はオボーリンも別の仕方で異なる音で演奏しており、米国に亡命したラフマニノフの作品の正当な楽譜が当時のソ連では容易に入手できなかったらしい事が伺われる。2 people agree with this review
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