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Mahler (1860-1911)

SACD (Samale, Mazzuca)sym.10: Sieghart / Arnhem Po

(Samale, Mazzuca)sym.10: Sieghart / Arnhem Po

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  • ★★☆☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  15/March/2011

    正直なところ、聴いて呆れてしまいました。多くの交響曲で慣れ親しんだマーラーの響きがここには聴かれませんね。サマーレ&マッツーカのコンセプトは、ブルックナーの交響曲に対してシャルクが行った改訂と同じであるように思えます。抑揚や強調で変化をつける、「鳴り」をよくして効果を増す、といった、「飽きさせずに盛り上げて引きつける」という狙いが見え見えです。おかげで全体はひどく安っぽい、映画音楽的な出来となりました。二人の仕事は「マーラーの交響曲第10番の素材に基づく幻想曲」とでも位置づけるべきで、「マーラーの交響曲第10番の補筆完成版」などでは決してない!というのが私の偽らざる感想です。クック版は「音が薄い」と言われますが、これは逆に「音が過剰」です。「過ぎたるは及ばざるがごとし」で両者は同じでしょうか?やはり全然違うというべきでしょう。変な喩えですが、クック版は「具が少ないカレー」であるなら、この版は「カツとハンバーグを乗っけてさらにナポリタンも添え、塩分と辛み過剰のルーをぶっかけたメガ盛りカレー」という感じかな(やや比喩大げさ)。クック版は、素材をしっかり吟味して愛情込めて奏でると、美しさに満ちたとても感動的な作品となります。「具の不足」を、「いまあるもの」への徹底したこだわりで補えるのですね。ところがこの版の「過剰」はどうにもならない。正直、「志の低さ」としか私には受け取れないのであります。試みとしては結構ですけど、それ以上のものではない、という結論です。演奏については何も言えません。このコンビ、第6交響曲では感心しませんでしたが、今回も多分そのレベルかな。なお、BOXもので聴いたので、解説は読んでおりません。妄言多謝。

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