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Bruckner (1824-1896)

SACD Sym, 9, : 朝比奈隆 / 大阪po (2001)

Sym, 9, : 朝比奈隆 / 大阪po (2001)

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  26/August/2010

    朝比奈の最後の録音演奏盤でそれもブルックナー交響曲第9番と舞台は充分であります。1954年当時の関西交響楽団を指揮して以来朝比奈は結局この曲を本2001年分を含め29回振っている記録が解説書に載っています(因みに第7番は1967年〜2001年で41回、第8番は1971年〜2001年で35回)。さて、本盤演奏やはり93歳という高齢は彼自身の体力限界にとっては勿論オーケストラ大フィルにとってもついて行く上でしんどかったでありましょう。演奏タイムは@27’13A11’16B23’30と最終楽章は過去の演奏盤よりは拍手分を考慮しても少し短くなっているようであります(1976年大フィル@26’50A11’27B26’38、1980年新日本フィル@27’28A10’47B28’18、1993年東響@26’29A11’46B25’49、1995年大フィル@26’56A11’47B24’31、2000年NHKSO@27’31A11’19B27’28)。第1楽章妙に静けさを伴ったホルンから重々しくテーマが紡ぎ出されます。充分ひっぱる処も丁寧でゆったり目なのは演奏そのものなのか体力なのか私などには分からない部分もあるのですがそれは縦線の不合、テンポのダラケに現れるのはある意味仕方ないことであります。それでもクライマックスへは例のブルックナーアプローチを経てしっかり踏みしめています。続くスケルツォ、底力を感じさせヤワな処はありません。トリオ部分では結構歌ってはいますがこの楽章やや曖昧さは残りました。いよいよ最終楽章・・・トウィッティ全奏では宇宙をそして安らぎの神秘性はあるのですがやや雑な演奏になつてしまいました。いずれにしても朝比奈は万感迫り過去を振り返る滔々と流れる時間でもあったのでしょう。朝比奈のラスト第8番演奏盤でも書き込んだのですが第9番でも私は山本周五郎の「虚空遍歴」の文「人間の一生で、死ぬときほど美しく荘厳なものはない。それはたぶん、その人間が完成する瞬間だからであろう。・・・中略・・・生きている限りはその匂いは付いてまわるが、死ぬ瞬間にそれらは停止する。そこにはもう不安定なものはなにもない、それぞれの善悪、美醜をひっくるめた一個の人間として完成するのだ」を引用したくなりました。素晴らしいランク盤であります。私は震災年の1995年盤と共に手元に置いております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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