Comp.string Quartets: Belcea Q
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 14/December/2009
二人の女性ヴァイオリニストを二人の男性低声部が支えるという構図はクワルテットの一つの理想のようにも思えるが、少なくともメジャーな四重奏団ではこれまでなかった。しかもこの二人の女性の表出力たるや半端じゃない。やや誇張した譬えだが、たとえばムターとサレルノ=ソネンバーグが並んで四重奏をやるとしたら・・・という状況に近い。さてそこでバルトークだが、師匠格のアルバン・ベルクSQが西側から、つまり新ウィーン楽派の語法からアプローチしたのに対し、ベルチャの場合はハンガリーの伝統を受け継ぐ演奏ではないとしても、音色自体に東欧の香りがある(ベルチャ=フィッシャーの故国ルーマニアとハンガリーの音楽はどう違うのか、門外漢の私には明晰に論じられないけれど)。名盤山盛りのバルトーク弦楽四重奏曲全集で独自性を発揮するのは容易ではないが、男性的でバーバリスティックな演奏が主流だったのに対し、ベルチャの強みは軟体動物のようなしなやかさと音色変化のデリカシーにあるように思える。第4番ですら、攻撃的にガンガン弾いた後、一転して柔らかい表情になるところでは、ハッとするような美しさがあるし、調性と歌の要素が優勢な第1、2、6番では彼らの強みが一段と発揮される。7 people agree with this review
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