Chopin: Piano Concertos Nos.1 & 2
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 23/August/2012
大体彼のルックスからしてもう現代では見かけられない生粋の小難しい芸術家。LP時代から聴き知っているこのショパンの協奏曲2曲は、1965年そういうS.フランソワ41歳の時の演奏収録でバックはL.フレモー(当時44歳)指揮するモンテ・カルロ国立歌劇場Oで演奏タイムは第1番@19’55A8’53B10’51、第2番@13’42A8’20B9’03となっております。この両曲録音自体はフランソワにとっては二回目らしく一回目はモノラルでの第1番(1954年G.ツィビーヌ/パリ音楽院O、タイム@16’21A8’16B10’00)及び第2番(1958年P.クレッキー/フランス国立放送O、同@12’52A8’28B8’55)よりタイム的には伸びて各楽章他演奏家並みになっていますがその内実での個性的な解釈面は変わっていないと思われます。少し横道に逸れますがL.フレモーという指揮者はかのモナコ王国大公レーニエ三世の依頼でモンテ・カルロ国立歌劇場O首席指揮者を務めた人で本盤演奏は丁度その頃のものですがその整然とした伴奏がフランソワの酔っぱらったような独奏とのコントラストが面白く・・・いや面白いというよりラテン的色合いの管弦楽演奏のリードに感心した次第です。本体ピアノの方はテンポ緩急に関しては自在奔放丸出しで例えば第1番第1楽章は速めな序奏が一旦終わると重い腰をあげる様にピアノが入ってそれからもう好き勝手にテンポが出鱈目と思われる程変わり殆ど休止するほどまでのパッセージも・・・。それと甘暗い情熱が怪しく燻った感じは正しくフランソワの独壇場。ここでマァ説得させられる人と逆に違和感を覚える人もいて当然 ! 酒とタバコとジャズと奔放な生活の大好きだったフランソワの弾く音楽は、ある意味行き当たりばったりでその振幅大きい表現は極端に瞬間々ロマンチックに走っているわけで伴奏との対比感も含めて一聴の価値はあるのでしょうね。第2番もリスナーへの適度な「裏切り」を施しながらの進め具合に存在感を確認した次第・・・中間楽章の「屈託」も美しいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)0 people agree with this review
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