Telemann, Georg Philipp (1681-1767)
12 Fantasies: Wentz
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笛吹き同人 | 東京都 | 不明 | 27/December/2009
「テレマン 協奏曲集」(HMV product92466)に収められた「フルートと弦楽のための組曲」を唖然とするようなバカテクで吹き切ってみせたウェンツ(アメリカ人だから、このページの「ヴェンツ」より他盤の表記のほうが正しいだろう)が、幻想曲も録音していると知って即座に購入した。結論を言えば、ロカテッリのソナタ全集(product1492694)の絶賛付き「特選」、ブラヴェのソナタ全集(product1352345)の条件付き「推薦」とは程遠く、「トラヴェルソという楽器がどれだけ正確な音程を保ちつつppからffまで鳴らせるかの記録」として持っておこうか、という評価に落ち着いた。ウェンツ自身の手になる解説文を読むと、彼は12の幻想曲それぞれを「様々なタイプの曲からなる小組曲」ととらえて演奏したこと、テレマンはこれらの曲をドイツ的語法で書いているので、演奏に際しフランス風の繊細さではなく、より荒々しく土俗的なユーモア(気質)を追求したとある。その着眼は良いと思うのだが、何度聴いても、彼が各楽章の性格、組曲としての全体構成を捉え切れていないように感じられてならない。有田正弘の名演奏(product1439690)が、自在なダイナミックの変化と微妙なテンポの揺らぎで魅了しつつ各曲の統一感を見事に聴かせるのと比較するなら、ウェンツはトラヴェルソを現代フルートに負けない力強さでひたすらまっすぐに鳴らすばかりで、その技術には圧倒されるが、肝心の音楽がどこへ向かっているのか聴いていて不安になる。不安が続くと疲れてくる。付け加えておくと、録音は割合とオン・マイクで生々しい(これもウェンツの要望によるらしい)。0 people agree with this review
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