(Liszt)comp.symphonies: Scherbakov
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らぷとる | 東京都 | 不明 | 01/March/2021
ラヴェルのような特異な例を除いてオーケストラとピアノで両立する楽曲はほとんどないと思う。このリスト版は1〜3番はなんとか聴けなくもないが、第九は終楽章の独唱と合唱が伴奏の間をぴょんぴょん跳び回る奇妙な旋律に置き換えられこれが第九とは悲しくなる。4番に5番の先取りも聴き取れず、6番の独創性も大曲に挟まれた8番の軽妙洒脱もピアノ音に塗りつぶされ作曲意図を削ぎ落としたあらすじのような曲に変えられていて全くおすすめできない。理由を整理すると3つ。 (1)楽器の音色の区別がなくなること。ピアノの単色では1番から9番へと拡大して行く管弦楽の規模と多様性の変遷が表現できない。 (2)ピアノ曲にはピアノ曲の良さがあること。耳がピアノの音しか受け付けないという人は別だが、32のピアノソナタや数曲の変奏曲があるのに交響曲をピアノで聴く意味があるのか疑問。 (3)ピアノでは打楽器の効果がほとんど表現できないこと。ベートーヴェンの交響曲の革新性をなす大事な要素が消える。 大きな演奏会が珍しかった時代ならピアノ版や室内楽版を聴くことに一定の意味はあっただろうし、腕に覚えのある方なら自分で演奏する楽しみもあるだろうが、現代の普通の聴き手にとって、コンサートが頻繁に行われCDやダウンロードで楽曲が手軽に入手できるのにわざわざピアノ版を聴く意味があるのか疑問だ。あらすじを読んでも小説を読んだことにならないのと同じではないか。 以下はお節介を承知で。ベートーヴェンの交響曲に興味をお持ちの方へ、過去の名指揮者から最近の人気指揮者まで全集が入手できますのでまずはそちらをお聴きになることを強くおすすめします。0 people agree with this review
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