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Schubert (1797-1828)

CD String Quintet: Melos Q Rostropovich(Vc)

String Quintet: Melos Q Rostropovich(Vc)

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  15/June/2013

    他の演奏者よりもじっくりとした歩みでシューベルトの晩年(というより死の間際だろうか?)の心境を描きだした名演だと思う。これを聴くと他の盤がセカセカした言葉足らずな演奏に思えてしまう。 ロストロポーヴィチも参加したチェロが堂々と支えてくれることで高音部のヴァイオリンが自由に歌うことができ、ヴァイオリンが歌うとヴィオラの声がしっかり伝わってくる・・・。   特に第2楽章のゆったりとした歌い方がおすすめ。他の盤と比べても時間的に長い。しかし曲の中に込められた孤独や絶望、そこから昇華された祈りみたいな想いは他のどの盤よりも深いと思う。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  30/December/2012

    メロス弦楽四重奏団は、1965年にシュトゥットガルト室内管弦楽団の首席奏者などによって結成されたドイツの団体である。中心的なメンバーであった第1ヴァイオリンのヴィルヘルム・メルヒャーの死によって、2005年に惜しくも解散したが、ドイツの団体らしく重心の低い重厚な音色には定評があり、シューベルトの楽曲についても、弦楽四重奏曲も全集を完成させるなど得意のレパートリーとしていた。もっとも、アルバン・ベルク弦楽四重奏団とは異なり、現代音楽は一切演奏しなかったことから、いかなる流行にも右顧左眄されることなく、ドイツ音楽の伝統に根差したオーソドックスな演奏を貫き通したという意味において、質実剛健な職人肌の名弦楽四重奏団であったとも言えるだろう。本盤の演奏も、メロス弦楽四重奏団の面目躍如たる重厚なドイツ正統派の名演。シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレイト」を「天国的な長さ」と称して高く評価したのはシューマンであるが、本盤の演奏は、同曲の様々な団体による演奏の中でも、最も「天国的な長さ」を感じさせる名演奏と言えるだろう。シューベルトが指定した反復のすべてを実行するなど、かのアルバン・ベルク弦楽四重奏団が47分程度をかけて同曲を演奏しているのに対して、57分程度もかけて演奏しており、演奏時間からしても天国的な長さを大いに感じさせてくれると言えるところだ。前述のように、現代音楽は一切演奏しない団体であるだけあって、演奏は、前期ロマン派の作曲家であるシューベルトによる楽曲の範疇を逸脱しないオーソドックスなもの。曲想を精緻かつ重厚に描き出していく演奏は、清澄な美しさに満ち溢れた同曲の魅力を最大限に引き出すのに大きく貢献していると言えるだろう。同曲の魅力を安定した気持ちで味わうことができるという意味においては、最もおすすめできる名演と言えるところであり、アルバン・ベルク弦楽四重奏団の演奏の持つある種の現代的な革新性に抵抗感を覚えるクラシック音楽ファンには、最も受け容れられる演奏と思われるところだ。ロストロポーヴィチのチェロ演奏は、後年のエマーソン弦楽四重奏団との演奏と同様に、いささか雄弁に過ぎるというきらいもないわけではないが、心を込め抜いた情感豊かな演奏には抗し難い魅力が満ち溢れていると言えるところであり、これだけ堪能させてくれれば文句は言えないのではないだろうか。エマーソン弦楽四重奏団との演奏との優劣については高い次元での比較の問題であり、クラシック音楽ファンの好みの問題に帰するものと考えられる。なお、本演奏はこれほどの名演であるにもかかわらず、国内盤は長らくの間廃盤であるという嘆かわしい状況にある。今後は、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化を行うなど高音質化を施した上で、国内盤を再発売していただくことをこの場を借りて強く望んでおきたい。

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  • ★★★★★ 

    harekazuya  |  東京都  |  不明  |  13/April/2012

    最初の一音で鳥肌がたちました。基本的には決定盤というものは世の中に存在しないと思っている私ですが、カザルス等のいくつかの経験しかないにもかかわらず、これは決定盤だと思わせてしまう凄みと深みがあります。弦楽四重奏13番、14番の新盤でも素晴らしい演奏を聴かせてくれたメロスの読みの深さには痺れます。目の前に異次元からの穴が開き、そこかに光やなにやらいろいろなものが垣間見えるようです。インマゼール、ビルスマたちのピアノトリオがこの世の喜びを極めた演奏なら、これはあの世に近いのかもしれません。こちらの存在の意味までを問う名演と思います。

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  • ★★★★★ 

    石仏  |  豊田市  |  不明  |  24/June/2008

    どなたも寄せ書きして見えない。奇妙な思いに駆られる。この演奏に触れたことを至福だと考えている。正直なところ、誇張でも独りよがりでもない。SHUBERT最晩年の心境に最も肉薄している。厳しく暗い。哀切に濡れそぼつ。感嘆を尽くさざるを得ない。  とよた 老医 石佛    2008.6.24

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