Toccata & Fugue-german Organ Music: 紙屋信義
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グラシル・たけちゃん | 東京都 | 不明 | 25/July/2011
最近、日本人オルガニストの演奏を聴くのが面白いと感じていた。例えば武久のトッカータとフーガ ニ短調は新鮮な解釈だったし、鈴木雅明の贅沢なほど有名曲を揃えたバッハも素晴らしい出来栄えだった。そんな中、登場したこのアルバムは・・私の新鮮味へのこだわりが災いしたのか、正直、狙いが分からなかった。演奏はスタンダードを目指すのはいいとしても、あまりに薄味。我々リスナーからすれば、特にバッハは、過去の大量の「ありきたり」な演奏と同じであれば新盤を聴く意義は少ない。BWV645はトリルの歯切れが悪く、インテンポで、最後まで抑揚がない。全体を支配しているのはコンピュータ制御のような無機的なテンポである。BWV731は美しいコラールとして有名だが、同じテンポのまま最後を迎え、余韻すらないままあっさり音が消えた瞬間には虚しさすら感じた。バッハ以外の作品の方がやや報われてはいるが。せっかくの邦人演奏家の登場が惜しまれる。通常のCDよりも高い価格設定でもあるし、木目の細かさが欲しかった。1 people agree with this review
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