ペロペロプロス  |  秋田県  |  不明  |  11/April/2008

リストの前奏曲のコーダは映画の見せ場の情景を彷彿させる。ニコライのウィンザーの〜は楽しさよりも退廃性が優る。ワーグナーのジト・ラインへの旅は物々しい情景が目に浮かぶ。41,41,40年の録音と表記。29年録音のベートーベンの第七交響曲はクナップが思いっきり伸びたりしゃがんだりして指揮する姿が目に浮かぶよう。第二楽章はまさに葬送行進曲で胸をつく。

 

Pianist  |  Tokyo  |  不明  |  20/April/2006

クナの貴重な録音の復刻で、出た当初は確かこのSP録音の唯一のCD復刻盤だった。しかし演奏の方は「SP期の気まぐれかつおとなしいクナ」の典型で、ごく僅かにデモーニッシュな雰囲気が漂う他は、こじんまり・端正でさえある。それにパーロフォンの録音も良くない。1920年代の終わりでもこれより更に素晴らしいオーケストラ録音のSPがいくつもある。旧吹き込み…　とまでは言わないが、頼りない音である。カップリングの当時のザルツブルクライブは貴重な記録。クナ・ファン向き。