Piano Sonata.19, 20, 21, 3 Klavierstucke, Allegretto: Pollini
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 07/February/2010
シューベルトの最後の3つのピアノソナタは、ブルックナーの交響曲第7〜9番やマーラーの交響曲第9番などにも匹敵する至高の巨峰である。31歳という若さでこの世と別れなければならなかったシューベルトの内面の深い死との葛藤や、生への妄執や憧憬が表れていると思うからだ(ブルックナーの交響曲については、神への崇高な畏敬などやや異なる面もあると思われるが)。したがって、これら3曲を演奏する際には、演奏者側にも単なる技量ではなく、楽曲への深い洞察力と理解が求められると言えるだろう。本盤のポリー二の演奏については、技量という意味においてはほとんど問題はない。他の作曲家の諸曲においてもそうであるが、研ぎ澄まされた技量や、透明感溢れる明晰なタッチによって、楽曲を一点の曇りもなくダイレクトに表現することにおいては、他のピアニストに比肩する者はいないのではないかと思う。しかし、シューベルトの3大ピアノソナタの場合はそれだけでは不十分だ。例えば第21番に目を向けると、第1楽章の低音のトリル。ポリーニは楽譜に忠実に描いてはいるが、そこには深みとか凄みが全く感じられない。例えば、内田光子やリヒテルなどの地底から響いてくるような不気味な弾き方と比較すると、浅薄さがあらわになってしまう。終楽章の死神のワルツも、内田光子の後ろ髪を引かれるような弾き方に比べると、表層を取り繕っただけの底の浅さが明確だ。本盤は、ポリーニの欠点が露呈しまった凡演であるが、本盤の録音されたのは今から約20年前。彼がその後どれだけ成長したのか興味は尽きず、再録音を大いに望みたい。6 people agree with this review
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