Beethoven (1770-1827)

CD Comp.symphonies: Bohm / Vpo

Comp.symphonies: Bohm / Vpo

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  • ★★★☆☆ 

    野うさぎ  |  神奈川県  |  不明  |  04/January/2015

    ベームとVPOとのベートーベン全集。レベルの高い演奏には違いありませんが、演奏のスタイルは古風すぎる印象を持ちました。本演奏の特徴は、@暗くならない開放的な音色、A曲想にあわせた大胆な緩急の変化、およびB主旋律以外もしっかり聞かせる点にあるように思いました。これらの特徴が良い方向にでた第9番は素晴らしい演奏でしたが、第3番は明るすぎ、曲全体のバランスをくずしているように感じました。往年の演奏を愛する皆様には申し訳ありませんが、自分としては星3つの評価としました。

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  • ★★★☆☆ 

    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  28/June/2012

    カール・ベームの指揮の特徴は、フレーズの区切り方にある。同時代のカラヤンがレガートを多用するのに対し、ベームは一つ一つの音を立たせる。余り立たせすぎると音楽がぎくしゃくしそうだが、ベームの強みは、VPOという最高の伴侶を得たことだ。アインザッツを敢えて完璧に揃えず、僅かにずらすことによって、アンサンブルにふくよかさを出すのがVPOの持ち味だが、これが、ややすると硬直しがちになるベームの指揮に柔軟さを与えることに成功したのだと思う。こうした相乗効果がフルに発揮されたのが《田園》だ。ベートーヴェンの全交響曲の中でも最もふくよかさが要求される一方、「嵐」に見られるようなダイナミックさも必須という曲であり、多彩な表現手腕が試されている。第1楽章冒頭から、まるで朝露に濡れた若葉が風にそよぐような“匂い”を感じる。さすがVPOという質感だ。次いで《運命》の終楽章を挙げたい。とにかくテンポ感覚が抜群だ。これしかない、という程、一切の過不足のない毅然とした音の運びは感動ものだ。逆に曲の前半は、やや力を温存し過ぎている憾みがある。相手がVPOだけに、更に上を求めたいものだ。《英雄》も、ふくよかさに重きを置くなら当盤だが、タイトでアグレッシブな質感を取るならBPOとの旧盤だろう。第7にしてもそうで、リズムの神化たるバッカス的なニュアンスが不足している。特に終楽章は集中力が持続しておらず、ベームにしては不出来の部類に入る。バイエルン放送響とのライヴが超名演だった故に、尚更物足りなさが募る。録音は概して良好だが、第4番にモスキート・ノイズが混入しており、ヘッドフォンで聴くと耳が痛くなる。その他も、OIBPの悪癖たる中音域のアンバランスさがやや気になるところだ。SHM化による高音質を標榜するにはいささかインパクトに欠ける。パッケージも、薄っぺらいビニールに入れられたCDが安っぽい外箱に入れられているだけで、これでは廉価盤BOXより酷い。総じて、買って損したとまでは言わないが、いささか満足度に欠ける一組と言えよう。

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  • ★★★☆☆ 

    S.S  |  地方都市  |  不明  |  20/December/2004

    ベームが満を持して録音した全集であるが、最高の出来とは言えない。2,4,6の偶数番が良好。3,5番は力強さや推進力が不足していて、平板な出来。7番はこの曲では重要なリズムの躍動感がなく、ベームの老いを感じる演奏。3,5,7番はBPO盤を聴くべきだ。9番は推進力はあまり感じられないが、それなりに説得力を持っている好演。全集としては価格を考えればぎりぎり合格といったところ。

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