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Beethoven (1770-1827)

CD String Quartet.1, 2, 3, 4, 5, 6: Takacs.q

String Quartet.1, 2, 3, 4, 5, 6: Takacs.q

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  26/June/2012

    ベートーヴェンの弦楽四重奏曲集はピアノ・ソナタ集、交響曲集と並んでベートーヴェンの作品群の主柱を構成するものですが中々正直な処私などでは理解が及ばない曲もあり更に全曲を弦楽四重奏団を聴き比べて楽しむまでは行っていないのが実情であることを前提にしていただければ気楽であります。特にベートーヴェン弦楽四重奏曲は作曲家個人としてのライフワーク的な意味合いからも作曲家の人生上の気持、魂との直接的結びつきが強く感じられそれだけ晦渋にもなっており私自身としてもまさに人生の終わりに聴く音楽の一つではないかとも思っております。1975年ハンガリーの音楽学生メンバーの一人の名前を冠して結成されたタカーチQはその後メンバー交替も経て活動拠点をアメリカにしている我々にとっては新世代派の弦楽四重奏団です。マァハンガリー出身なのでその陰影、求心力のある音色は過去の各同国四重奏団ででも同じなのですが新世代派Qへの先入観なのか本盤ベートーヴェン弦楽四重奏曲集でも「きつい」当たりを旨とする感覚で聴いて時折ウカウカしておられぬ錯覚にも陥ったりする曲・楽章もありました。2002〜2003年録音の本盤は所謂前期作品グループ群で第1番(タイム@8’46A9’05B3’09C6’31)、第2番(同@7’00A6’31B4’16C5’13)、第3番(同@7’38A7’15B2’35C6’15)、第4番(同@8’14A6’22B3’31C4’13)、第5番(同@6’33A5’10B9’13C6’25)、第6番(同@6’03A6’44B3’06C8’21)がその内容であります。サンプリングで第5番に触れますと第1楽章明るくそれも印象的なスタート曲において弦の生々しさが溌剌と奏されています・・・メリハリさがある為曲の構造形が明確に捉えられます。モーツァルト風の穏やかなメヌエット第2楽章は分り易くこの曲の聴かせ場の第3楽章での変奏曲風な移ろいでラストのややドラマチック性を強調した力強さが聴き応えありました。最終楽章は軽快に飛ばし途中イレギュラー的な突風を吹かせ進み〆は緩んでゆっくり終わる・・・その間の「間合い」は効果的でもありました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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