Sym.6: Barbirolli / Bpo (1966.1live)
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トリンヌ | 神奈川県 | 不明 | 11/March/2015
のっしのっしと、力強く踏みしめるように開始される冒頭部。これを聴いただけでも、この先展開されるであろうアゴーギグを予測するのに充分なほどだ。 全楽章を通し、最近の演奏を聴き慣れてしまっていた当方からすればデフォルメとも思える位にアゴーギグを効かせており、ライブであることと相まって、マーラー演奏の「躁」状態を代表する録音のように思われた。 2楽章の中間部や終結手前のクライマックスも感傷にひたることなく突き進む形、3楽章のスケルツォでは楽想に合わせてテンポを急に落としてみたりと。 当盤が録音されたのは1966年ということで、マーラーに光が当てられるようになったのはそのもう少し後なわけだが、当盤でのベルリンフィルがかなりトチったりバラけてしまったりしているのを聴くと、コンサートで取り上げられる機会もあまりなかったんだろうなぁと実感する。今ではちょっと考えられないような指揮ぶりも、マーラー黎明期であったからこそ可能だったのかもしれない。 NPOとの録音も聴いてみようと思う。2 people agree with this review
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