gioachino  |  sagamihara  |  不明  |  03/May/2004

緩みのないテンポ感、緩徐楽章では大きく弧を描くようなたっぷりとしたフレージングが印象に残ります。さらに音楽祭のオーケストラということで、腕利きが集まっての臨時編成の合奏にともなう祝祭的な気分を感じさせます。 フレーズの歌いまわし、強弱など、古楽器の演奏に慣れた耳で聴くと「時代」を感じさせるのですが、それを超えたところで鳴り響く音は、気持ちの広がり、愉びを与えてくれます。レオンハルトやアーノンクールのものとは別格の演奏として、このCDを聴いてゆくことなると思います。