kurokage  |  千葉県  |  不明  |  22/July/2011

短い舞曲の連なりにそこはかとなく漂う典雅で上品な雰囲気を楽しめばよいのだろうが、どうも私には相性が良くないようだ。演奏のせいかも知れないが、どれも一本調子の似たり寄ったりの曲にしか聴こえない。元々素朴な曲である上に、対旋律や和声にもさして惹かれるところがないので、諸国の人々のどこがどう違っているのか聴き分けてみようといった意欲も大して起こらない。ＢＧＭで聞き流すには邪魔にならないところくらいが取り柄か。

 

40代ガンバ初心者  |  東京都  |  不明  |  03/February/2008

他の方のレビューでは「深みに掛ける」「緻密でない」などの評価がありますが、むしろ、古楽器演奏も、曲想に合わせて肩の力が抜けた表現が当たり前にできる時代になったとでも言えましょうか。高音部の楽器指定がなく演奏者によって違いがあるのがこの曲集の面白さですが、この録音では、通奏低音も様々な編成で奏されていて、それが聞き比べられるのも、密かな楽しみですね。

 

蓮華人  |  船橋市  |  不明  |  26/September/2007

緻密という表現が的確かどうかといえば、ちょっと？クープランの音楽自体、きめ細かく織り込まれた層が多重に絡み合うという難解な音楽だとは思えない。もっとお気楽なテクスチュアによって成り立っているのでは。この平板にして微温的な演奏を「緻密なアンサンブル」とは言い難い訳だが、まあクープランだからこの程度でいいのかもしれない。あまりバリバリ、ガチガチやられると、ロココ的な甘く美味しい「諸国の人々」による世界旅行が楽しめなくなる？

 

saitaman  |  saitama  |  不明  |  28/July/2007

ピリオド楽器で比較的お買い得な値段でまとめてクープランを聴ける。録音も悪くない。作品を知るには十分なセットだと思う。

 

albert  |  兵庫  |  不明  |  25/November/2006

皆さん言われるとおり、深み、とか綿密な表現力のようなものはあまり感じられませんが、モーツァルトを思わせるような、流れ去る気品のようなものがそこはかとなく浮かび上がる美しい演奏だと思います。クイケン達のような、まるでバッハを聴くような凄みはありませんが、クープランという人の音楽の、ある本質、「存在の耐えられない軽さ」を聴かせてくれるすばらしいセットです。

 

ABCXYZ  |  我が家  |  不明  |  07/October/2006

すばらしいが、けっして「最高」には届かない演奏だと思う。すでに何度も実感した、古楽派奏者の手堅さと表現力の乏しさをここでも聴くことになった。この状況が続けばいつかはファンが離れていくのでは。この分野に限ったことではないけど、今はカリスマ的な人がいないのをさびしく感じる。

 

Gilles  |  東京都  |  不明  |  24/August/2004

同じレーベルのテレマン「ターフェルムージク」が大当りだったので期待したが、演奏がどうも…。他の評者が指摘する通り一本調子にきこえる。木管は頑張ってるが、弦・通奏低音が力量不足。しかし「仲良し奏者で集まったらこんな感じになりました」風の親密さがある演奏でもある。高値の駄演を買ってクープラン嫌いになる位なら、このお買い得セットで「クープランってのはこんな曲」と思ってもらうといい。

 

住民投票  |  巻町  |  不明  |  11/August/2004

クイケン兄弟等によるＳＥＯＮの全集から約３０年ぶりのクープラン室内楽曲全集。しかも、クイケンが後でＡＣＣＥＮＴに別に録音した「諸国の人々」・「ヴィオール組曲」や 「恋のナイチンゲール」も収録した完全版全集。演奏は、テンポは総じて速めで、フラットマン（木管楽器の指によるヴィブラート）はあまり使わず、アゴーギクは強調せず、あっさりとした演奏に仕上がっている。決して悪い演奏ではないが、全体を通してやや一本調子気味になっていることが惜しまれる。そして、３０年前にあれだけの演奏をしていたクイケン兄弟等の天才ぶりを改

 

豊後梅  |  大分市森町  |  不明  |  19/June/2004

気品と繊細さと優雅さにあふれる作品ばかり。演奏も美しく惚れ惚れしてしまう。世俗の憂さを忘れるには、最高のセットのひとつ。