Sym.3, 8: G.wand / Ndr.so
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 25/February/2012
カラヤン、バーンスタイン亡き後いささかスター指揮者?に祭り上げられた「観」のあるヴァントにはベートーヴェン交響曲の録音はその経歴・活動に比しそんなに多くなくこの第3番「英雄」交響曲についてメモしますと1956年にケルン・ギュルツェニヒOを振った盤(モノラル)から空白期間が長いのか本盤1985年NDRSO(タイム@18’07A14’45B5’46C11’30)、1989年同じくNDRSO(ライブ@17’44A15’34B5’45C11’42)、1994年BDSO(ライブ@17’13A16’25B5’53C12’45)と言った具合で一気に1980年代以降までの録音盤しかHMVカタログには見当たらないのが冒頭の「観」に結びついたわけであります。さて、この第3番は前記した1985年頃ヴァントが73歳頃の演奏で幾分速めで先ず彼らしい理詰めな迎合感のない演奏・・・そう曖昧な処が見出せぬ演奏がベートーヴェンに何となくフィットし更に録音の良さがこの演奏のランクを上位にあげざるをえなくしていますね。第1楽章、スタートの短い二発からその毅然とした簡潔な演奏が予測されます。展開部に入り巧みなクレ・デクレを経ながらNDRSOの渋めの音色(直接的ではない篭り気味のティンパニーの音色も印象的)が時としてこの曲に付きまとう押し付けがましさを軽減しております。反復演奏で速めのテンポながら決して勢いまかせにはしていない演奏です。第2楽章も若干速く運ばれ重さがなく所謂葬送の悲しみを表してはいない様です。ここでも先述のティンパニー音が暗躍しています。これ又テンポ速い第3楽章ではトリオの懐かしくも豊かなホルンにホッとさせられます。最終楽章も歩調は軽く進みます。第1楽章でも感じた事ですが時折パッセージで管楽器パート音がセクションの明確さが際立ったのか殊更目立つ場合がありその辺りはヴァント自身の意図なのでしょう。この最終楽章〆では大テーマを堂々と踏みしめて終わります。全体この曲にしては聴きようによってスケール感が欲しいなぁとも思う演奏ですが一方で力み・くどさがないのも救いとなっております。晩年猫背の容姿から派手なパーフォーマンスとは無縁だったヴァントの本質の語り口の一端が窺える演奏かと思いました。なお、併録の交響曲第8番(1987年録音、タイム@9’26A3’49B4’43C7’45)は未聴であります。それと本盤レビュー欄をお借りして以前カタログ番号BVCC8921で触れていなかった1986年録音の交響曲第1番について少しメモさせていただきます。全体印象は単刀直入的演奏・・・第1楽章は大きくゆったりとスタートし展開部へ入って行きますがこの曲にしては大変シンフォニックな扱いで第3番でも書いた様に巧みにクレ・デクレを噛ましつつベートーヴェン第1作?の意気込みを表しています。懐が奥深い第2楽章、そしてトリオを何気なく過ごし大げさでない第3楽章そして最終楽章は軽妙な滑り出しから後段で聴くティンパニーの扱いはこれも又第3番に見られたものであります。交響曲第1番も1956年にケルン・ギュルツェニヒOを振った盤(モノラル)、本盤1986年NDRSO((タイム@8’42A8’32B3’26C5’49)、1994年MPO(ライブ@8’50A6’40B3’51C6’08)、1994年BDSO(ライブ@9’01A6’50B4’08C6’58)、1997年NDRSO(ライブ@9’03A6’35B3’49C5’56)と言った具合です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)0 people agree with this review
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