Mahler (1860-1911)

CD Sym.9: Walter / Vpo

Sym.9: Walter / Vpo

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  25/June/2011

    ワルターはマーラーの交響曲第9番の初演者である。もっとも、初演者であるからと言って演奏が素晴らしいというわけではなく、晩年のコロンビア交響楽団とのスタジオ録音(1961年)は決して凡演とは言えないものの、バーンスタインなどの他の指揮者による名演に比肩し得る演奏とは言い難いものであった。しかしながら、本盤におさめられた1938年のウィーン・フィルとのライブ録音は素晴らしい名演だ。それどころか、古今東西の様々な指揮者による同曲の名演の中でも、バーンスタイン&COA盤(1985年)とともにトップの座に君臨する至高の超名演と高く評価したい。私としては、もちろんワルターの実力について疑うつもりは毛頭ないが、本演奏が超名演になった要因は、多分に当時の時代背景によるところが大きいのではないかと考えている。本演奏が行われたのは第二次大戦前夜、正にナチスドイツによるウィーン侵攻が開始される直前のものである。ユダヤ人であることからドイツを追われ、ウィーンに拠点を移して活動をしていたワルターとしても、身近に忍び寄りつつあるナチスの脅威を十分に感じていたはずであり、おそらくは同曲演奏史上最速のテンポが、そうしたワルターの心底に潜む焦燥感をあらわしているとも言える。同曲の本質は死への恐怖と闘い、それと対置する生への妄執と憧憬であるが、当時の死と隣り合わせであった世相や、その中でのワルター、そしてウィーン・フィル、更には当日のコンサート会場における聴衆までもが同曲の本質を敏感に感じ取り、我々聴き手の肺腑を打つ至高の超名演を成し遂げることに繋がったのではないかとも考えられる。正に、本演奏は時代の象徴とさえ言える。また、当時のウィーン・フィルの音色の美しさには抗し難い魅力があり、本名演に大きく貢献していることを忘れてはならない。本演奏は奇跡的に金属原盤が残っていたが、当初発売の国内EMI盤は良好な音質とは言えず、ARTリマスタリングが施された本輸入盤も必ずしも万全とは言い難い音質であると言える。Dutton盤やナクソス盤なども、比較的良好な音質の復刻盤と言えるが、やはり決定的とも言える復刻盤はオーパス盤ではないだろうか。針音を削除しなかっただけあって、音の生々しさには出色のものがあり、ワルター&ウィーン・フィルによる奇跡的な超名演をできるだけ良好な音質で味わいたいという聴き手にはオーパス盤の購入をおすすめしたい。

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    はな  |  東京  |  不明  |  18/September/2007

    はっきり云ってこの演奏を超える演奏はない。ここでは好みだの言わせぬ人類の叡智がある。ナチズムが台頭する中、マーラーに初演を委託されたワルターがその時代とこの曲への想いが奇跡的に産みだされたと云えるCD。怖ろしいぐらいに録音も良い。なみなみならぬ想いで録音にあたったのだと云える。この曲を心から愛しておられる方は絶対聴かなければこの曲の素晴らしさが理解できていないと云われてもしかたあるまい。

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