Syn, 1, 2, : Brabbins / Bbc Scottish So
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遊悠音詩人 | 不明 | 01/July/2009
19世紀の作品かと聴き紛う程、ロマン派の残り香が漂うボルトキエヴィチの交響曲。特に第1番は、至るところにチャイコフスキーの影が垣間見える。第1楽章のコーダは第5交響曲第2楽章のそれと近い雰囲気を持っているし、第2楽章のピチカートは第4交響曲第2楽章を彷彿とさせる。終楽章に至ってはバレエ音楽やらマンフレッド交響曲やらの要素を聴かせ、挙げ句1812年序曲やスラヴ行進曲でお馴染みの旧ロシア国歌を登場させている。最後の終わらせ方など悲愴交響曲の第3楽章と瓜二つである。全体的な雰囲気は仄暗いもので、それを振り払うかのごとくおどけてみたり騒いでみたりする辺りも、チャイコフスキーのメンタルに近い。また、第1楽章冒頭で示された不穏な叫びが、各楽章で回帰する構成も実にチャイコフスキー的。第2交響曲もやはり陰欝なロシアの情緒に溢れている。既にプロコフィエフやストラヴィンスキーなどが挙って前衛的な作品を書いていた頃に、ボルトキエヴィチときたら何一つ新しいことをしていないのである。しかしそれだけに親しみやすいのも事実。録音・演奏ともによく、この無名作曲家の再評価を促す一枚として相応しい。3 people agree with this review
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