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Mendelssohn (1809-1847)

CD Piano Quartet, 1, Piano Sextet: Bartholdy Piano Q Etc

Piano Quartet, 1, Piano Sextet: Bartholdy Piano Q Etc

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    松浦博道  |  静岡県  |  不明  |  25/September/2021

    まだ楽聖ベートーベンやシューベルトらが、創作人生の晩年で在命中にあった19世紀初めに、ドイツやイギリスなどを背景に活躍を見せ、飛躍を遂げえた、モーツァルトを越える多才な早熟な才能を開花させ、多くのクラシック史に残る旋律的な作品を生み出しえたマルチな音楽家メンデルスゾーンが、まだ作曲家としては無名であった頃の最初期時代・青年期時代の響きや特徴所をよく捉えたピアノ四重奏第1番ハ短調作品1と、それに連なる様式で書かれたピアノ六重奏ニ長調作品120を1枚にカップリングさせたNaxosが、1994年にリリースした旧譜の廉価盤だが、録音もデジタル音質かつ、演奏の質も他の競合レーベルに劣らず遜色ない高質な盤だと言う印象が、何ともマニアックながら、独自の魅力をアピールした特異さが見られるな、と言う、良い意味での新鮮な余韻を、聴き返す度に嫌味なく抱くことの多いスタンダードな1枚として捉えている。天才少年が、わずか中学生くらいの年齢で書いたとは思えない劇的な情熱と、ベートーベンを意識したかの様にデーモニッシュな響きには、感情を奮い立てる高揚感が、聴く者を引き付ける内容充実の室内楽にまとまっているのを知ることができる。ハ短調と言う調整・キーで作品を書くことの意味深長さは、まさに先の楽聖ベートーベン以後に尊重されることになる重要な精神的選択にあった。メンデルスゾーン栄光の作品1であるハ短調ピアノ四重奏に聴かれる性格や要素には、交響曲的と言うか、管弦楽的に響く大胆さがあり、その背景には、まさに楽聖ベートーベンの和声を彷彿させんとばかりに、漲る活力や生命力が背後で、独自の自己主張を帯びている様に強烈な印象を振りまいている。天才少年は、この作品で、早くも、本格的な交響曲・シンフォニーを書くための創作意欲を燃やし、模索していたのでは?とも読み取れる実験作の様なニュアンスが感じられてならない。様式的・形式的に見れば、その作曲当時、西欧で主流にあったであろうハズのフランス風協奏的四重奏の影響が生々しく色濃い点をよく物語っていると思う。その後に一般化する、自由自在に動き回る華麗なパッセージを弾きならす名人芸的・ヴィルトゥオーソ風な要素や、各楽器の個性と可能性に特化したバランスの取り方と配慮と言い、この天才少年の栄光の処女作にある作品1のハ短調ピアノ四重奏には、誰が聴いても、見るべき・聴くべき特徴が随所に多いのを身に染みて体感させられる創意性と色鮮やかな知性的意欲が認められるに違いないのだ。冒頭楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、重く暗いチェロの導入に始まり、次第に大きな器へと熱を帯びて規模が増強し展開してゆく様は、かのベートーベンの運命交響曲の気迫を意識させずにはおけない悪魔的な闘争心が支配的である。変わって、緩徐楽章アダージョの瞑想的な響きからは、同じベートーベン晩年の一連のガリツィン弦楽四重奏曲集からの内省的な世界の影響が顕著に余韻を落としている。転じて、スケルツオ、プレストの第3楽章には、この作曲家特有なオリジナルなトレードマークと見るべき妖精の音楽が、既に立派に躍動しているではないか。結びの終楽章アレグロ・モデラートは、ピアノの端正な響きに始まるが、次第に、エネルギー熱を帯びた曲想展開により、先の冒頭楽章の性格に相通ずる感情の高まりや有機的構成による統一感で、この天才少年最初の室内楽作品の世界を個性的かつ大胆自由にまとめあげているのだ。総じて、何らの不足を覚えない、充実の一作が、ここに、初めから完成されている、と言うわけだ。当盤の作曲者の名を冠したバルトルディ・ピアノ四重奏団の演奏質も、過度に力まず、過不足ない解釈で、天才少年の最初期の作品世界をよく相応に再現して見せている。カップリングに選ばれたピアノ六重奏ニ長調も、さながら小型のピアノ協奏曲の様な様式で書かれた初期の佳品であり、エレガントで鮮やかな強弱の対比感や書法によった美しい世界があり、ここでも、オーケストラ的・管弦楽的な弦の伴奏を伴う、フル編成のピアノ協奏曲と、ほとんど区別のつかない類似点は残るものの、相変わらず、どこまでも自由奔放で、楽器の効果的な扱いや鳴らせ方は、真の天才にしか書けない奇跡の至芸ぶりは、変わらずに健在し作用してもいる。メンデルスゾーンの親しい友人でもあったショパンの名高い2作のピアノ協奏曲のピアノ六重奏編曲版なども、当時の貴族やパトロンなどの邸宅のサロンや、一般家庭での室内楽の集いやソワレでの演奏可能な規模に合わせた親しみやすい編成に配慮し踏襲した、これらの作品が書かれた当時の演奏事情や習慣に照準を合わせる狙いと意図があっただろう往時の身近な演奏スタイルを物語っている。このピアノ六重奏の方は、作曲後の後の時代に楽譜が出版されたがため、後の作品番号を持っているが、作曲されたのは、1824年と、先の1822年作のハ短調ピアノ四重奏とほぼ期を同じくし、破棄されずに後世まで残った希少な最初期作品の一例に数えられる。編成には、内省部を強化したビオラ2本に、低音部の補強として、コントラバス1台が加わる、ややも特異な扱いの器楽編成にある故に、なかなか、実演で聴く機会にこそ恵まれないが、ドイツ初期ロマン派のピアノ付き室内楽を俯瞰する上では、決して見落とすことがあってはならない価値を秘めた力作の部類に入るべき一作だろう。単純に弦楽器だけの四重奏や五重奏なら演奏レパートリー曲の数は世に数えきれない量存在するが、そこに鍵盤楽器ピアノが加わる編成の室内楽ともなれば、過去の西欧音楽史上には作品数は限られてくるハズに違いないが、このNaxos盤は、以上の意味において、1枚に天才少年の知られざる最初期作品が並んで収録・併録されている故に、まんざらありそうで数のない、希少で重宝するプレミア物としての付加価値が付くべき、世代を越えて聴き継がれるべき、音の典拠資料・ソースとなるべき有意義さを含んだ秘盤扱いされ、見なされるべきメリット・簡易さがあろう。よって、評価は最高の星5つとしみたまでだ。是非、この機会に、ご自身の耳で一聴確認あれ。

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    まさやん  |  大阪府  |  不明  |  02/August/2009

    メンデルスゾーンの師匠ツェルターが、文豪ゲーテに「モーツァルトと我が弟子はどちらが優秀ですか?」と問うと「勿論、メンデルスゾーンです。モーツァルトは子供の時は子供の音楽しか書かなかったが、彼は既に大人の音楽を書いている」と評した事は有名です。しかし同時に「メンデルスゾーンの音楽には、悪魔が潜んでいる」とも語りました。それはこのピアノ四重奏曲を聴いての批評なのでした。一般にはメンデルスゾーンの作品には「暗い影」が無いとされていますが、文豪は確かに聴きとっていたのです。この作品を天才の作品と呼ばずして、何と呼ぶことが出来ましょうか。

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