Twilight -Lieder : Ian Bostridge(T)Saskia Giorgini(P)
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うーつん | 東京都 | 不明 | 19/June/2025
まずOp.39の第1曲「異郷で」から聴いた。いくぶんゆっくり、そして静かに弾かれたピアノの流れに乗ってボストリッジの柔らかな声が広がっていく。詩の情感を余すところなく歌い上げているように感じた。歌い方が優しく美しいからこそ、一層痛切な孤独が沁み込んでくる。このアルバムで一番聴きたかったこの曲の、この雰囲気だけでも満足な気分になった。 先にレビューを書かれている村井 翔氏とほぼ同じ感想になってしまうが、シューベルトの3つの歌曲集とは違った情感の込め方と先走らない落ち着いた歌に感じ入ってしまう。ボストリッジの歌だから(?)表現が激しくなる処もあるがこのアルバムではそれもしっくり合っている気がする。美声は変わらず、極端な勢いに任せずに、詩の、そして音楽の情感を伴奏者とともに作り上げている。 明るさが薄く残っているのか、闇がまだ訪れてこないのか・・・繊細な、そして危うさも併せ持つような黄昏のほんのひと時のように微妙な雰囲気がアルバム全体を包み込んでいる。それはまるでシューマンの心の裡を見るかのよう。ぜひ聴いてみていただきたい。0 people agree with this review
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 14/June/2025
1997年にボストリッジがEMIに録音した最初のシューマン歌曲集は「リーダークライス」Op.24と「詩人の恋」を中心とするハイネの詩による歌曲を集めたものだった。今回は若さが求められるハイネ歌曲とは違って、アルバムの題名通り「たそがれ」の美に浸された、よりロマンティシズムの深いアイヒェンドルフの詩による「リーダークライス」Op.39と渋いが味わい深い「ケルナーによる12の詩」Op.35を中心とするプログラム。尖鋭な細部拡大趣味が刺激的ではあるが、時としてやり過ぎでもあったシューベルト三大歌曲集とは違って、今回はいつもながらの繊細な表情はそのままに、ジョルジーニのピアノに乗っておおむね心地よさげに歌っている。もちろんOp.39では緩急の思い切ったコントラストに彼らしさがうかがえるけど。抑えた表現のなかに心情があふれ出すようなOp.35の最後の3曲「ひそかな涙」から「古いリュート」には特に心打たれる。これはボストリッジ58歳の時の録音だが、急速に声を失って塩辛声になってしまったパドモアの凋落とは違って、彼が歌手として「幸福な晩年」を迎えられたことを祝いたい。1 people agree with this review
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げたんは | 鹿児島県 | 不明 | 11/June/2025
とても丁寧に演奏されており、気持ちが良い。声がよく通り、ピアノもゆったりと聞こえ、シューマンの歌曲の世界に浸れた。それにしてもこの歌手は表現が絶妙である。0 people agree with this review
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