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Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

CD Cantatas Vol.49 : Rudolf Lutz / J.S.Bach Stiftung Orchestra & Choir

Cantatas Vol.49 : Rudolf Lutz / J.S.Bach Stiftung Orchestra & Choir

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    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  10/August/2025

    Rudolf Lutz/J.S.Bach-Stiftung St. Gallenのカンタータ第49集。今回の3曲で教会カンタータは136曲録音済みとなり、J.S.Bachの現存する全教会カンタータは、断片のみを含めて191曲なので、まもなく3/4を録音、史上7つ目のJ.S.Bach/教会カンタータ全集完成が見えてきたことになります。人的・経済的にとてつもない困難・苦労が伴う仕事であることは想像に難くないですが、それを乗り越えての偉業には本当に頭が下がる想いです。同時に、こうやって彼らの教会カンタータ全集の全貌が見えてくると、過去のカンタータ全集と比較して、あらためて彼らの全集の特徴、立ち位置が明確になってくると想われます。過去の6全集のうち、史上最初のJ.S.Bach/教会カンタータ全集であるHelmuth Rillingのものは現代楽器によるものでしたが、2番目の全集であるLeonhardt/Harnoncourt以降の5全集はすべてピリオド楽器によるもの。古楽の世界は西洋クラシック界で最も新しい分野だけに、古い演奏と新しい演奏の差はかなり大きい。古楽の文献的復興から演奏法の復興、演奏技術の進歩、楽器そのものの復興までLeonhardt/Harnoncourtが最初のピリオド全集を完成させた40年前と現在では、それこそ日進月歩の世界だけにあまりに違う。平たく言って新しい演奏の優位性はどうしたってあるでしょう。Rudolf Lutz/J.S.Bach-Stiftung St. GallenのJ.S.Bach/教会カンタータはその意味で、新しい時代の演奏であるメリットを存分に享受しているわけですが、決して時代が新しいためだけでなく、その演奏の技術の高さは素晴らしいもので、特に器楽の優秀な点は代表的な全集であるKoopman、Gardinerと比較しても遜色のないことが多いと思われます。加えてRudolf Lutzの音楽作り、強烈な個性のKoopmanや、考え抜かれた精緻な音楽が特徴のGardinerに較べると個性はやや薄いかも知れませんが、常に明確な方向性ときっぱりとした音楽解釈、テキスト解釈、そして生命力溢れる新鮮なリズムに支えられた音楽は、Peter van Leusinkや鈴木雅明の先行全集に勝るとも劣らない魅力を有しています。 この49集は何と言っても注目は106番「神の時こそいと良き時」。これまでRudolf Lutzの録音では、ヴァイマル時代のカンタータはそこそこあっても、ヴァイマル以前の初期カンタータは131番を除いて皆無でした。Rudolf Lutzのインタビュー記事を読むと、この106番に対してやはり初期から強い思い入れがあったようですが、ここに聴く106番はRudolf Lutzには珍しく、ほぼOVPP方式による演奏です。われわれファンからすれば、この「神の時」はどうしてもKarl Richterの信仰心に満ち溢れたあまりにも荘厳なArchiv盤が耳について離れないわけですが、Lutzの演奏は葬送音楽としての滋味をしっかり保ちながら、全く重苦しくなく活き活きとしたリズムとフレフレージングで音楽そのものの魅力を活かしています。明らかにヴァイマル以降のカンタータ演奏と一線を画してそれ以前のルネサンスからバロック、シュッツらに通じる再現で、以前の唯一の初期カンタータである131番「深き淵より」よりも明確な姿勢が感じられ、音楽的にも音楽史的にも意義深く魅力的な演奏と感じられました。残りの2曲中、ライプツィヒ2年目の顕現節のための154番「いと尊きわがイエスは見失われぬ」は規模の小さめなカンタータながら、Bachの明確な個性が刻まれた」アリア、アリオーソ、レチタティーヴォが詰まっており、Rudolf Lutzの演奏は過去のどの演奏にも決して劣らない魅力的なもの。成立年代・用途が不明の117番「賛美と栄光、至高の善なるものにあれ」は、ライプツィヒ中期・後期にかかるやや規模の大きいカンタータですが、決して高名ではなくとも、円熟期以降のBachの音楽が十二分に堪能できる美しく生命力に溢れた隠れた名品で、これまたLutzの演奏は過去のどの演奏にも遜色ない、幾度も繰り返しききたくなる魅力的な音楽です。総じてこの3曲が入った本盤はRudolf Lutz/J.S.Bach-Stiftung St. Gallenのカンタータの中でも特に美しく、全集完成に向けた重要な一里塚として、多くの方にお薦めできる良盤と思われます。

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