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Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

CD [USED:Cond.A] Cantata, 35, 54, 170, : A.scholl(Ct)Herreweghe / Collegium Vocale

[USED:Cond.A] Cantata, 35, 54, 170, : A.scholl(Ct)Herreweghe / Collegium Vocale

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  19/April/2011

    「アルトのためのカンタータ」と称してカウンターテナーのA.ショルが1997年(当時30歳の頃)にP.ヘレヴェッヘ/OCVのバックでバッハカンタータBWV170「満ち足りた安らぎよ」(タイム20’48)、BWV54「さあ、罪に抗うがいい」(11’03)そしてBWV35「霊魂は驚き惑います」(25’01)の三曲を録音したものです。ショルはかつてルネ・ヤーコプスの下で修行したといわれる天賦の才能に恵まれたカウンターテナーでその安定した発声・音程には定評があり本盤各曲でもある特殊な世界へ誘ってくれます。彼自身もう今ではそんなに若いとは言えない年齢期ではあり古典フォークソングや彼自作のポップス系の曲などへもトライしているとの事ですね。本命のバロックについては世界の主な有名バッハ声楽指揮者との共演が多くヘレヴェッヘともバッハのロ短調ミサ、マタイ受難曲、ヨハネ受難曲等の録音盤があります。ヘレヴェッヘは本盤演奏録音時 丁度50歳で最近はバッハの全カンタータ征服というより他のレパートリーに進出中です。私自身は何枚か彼のバッハ盤を聴いていますが比較的どちらかと言えば静的な佇まいが気に入ったりしております。BWV170は本盤三曲中では一番好きでありショルも気高く歌っています。BWV35はオーケストラ部分が割りと多くそれだけにバッハの他の作・・・例えばチェンバロ協奏曲BWV1059など・・・との転用がはかられている作品です、正直オーケストラ部分の多さにカンタータとしての焦点がずれてしまった感も無きにしもあらず。BWV54はコンパクトなカンタータですが技巧的な作品でショルはその実力でなんなくクリアしています。なお、本盤オーケストラOCVでは日本のBCJにも務めている寺神戸がコンサートマスターとして参加していることにも要注目。本盤初版ではショル・ポートレイトとして7曲(35’33)バッハ「クリスマス・オラトリオ」からのサンプリング等を納めたサービス盤が付録されていました。個人的には私は女声アルトの方が好きではあるのですが・・・客観的には素晴らしいランク盤なのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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