Symphony No.5 : Paavo Jarvi / Zurich Tonhalle Orchestra
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 10/June/2025
フランクフルト時代に番号つきの9曲を録画しているパーヴォだが、録音はN響との6番についで2曲目。確かにアルファ・レコードにはまだマーラー全集がないし、ブレーメン(ドイツ・カンマーフィル)での録音かと思われたメンデルスゾーン全集をここで作ってしまうなど、トーンハレとの関係も良好のようだが、まさかここで全曲録音に乗り出すとは思わなかった。テンポの特徴としては第1、第4楽章がやや速めで(後者は近年のトレンドだけど)、どちらも後続楽章の導入部として扱われていること。第3楽章のオブリガート・ホルンはフランクフルトでの録画やN響時代の演奏と同じく、左に位置するホルン群の反対側から聴こえてくる。全体としてはスコアの細部の工夫が良く聴こえる丁寧な演奏。確かにこの緻密さはN響には望めぬものだろう(しかもパーヴォが去ってから腕が落ちたことを、今年のアムステルダム・マーラー・フェスティヴァルの演奏で痛感した)。けれども反面、やや地味、強烈なインパクトに欠けるのは事実。ネット上にはマケラ/シカゴ響(2023年2月収録、音だけ)の鮮烈なライヴがあって、それと比べると残念だが、聴き劣りする。0 people agree with this review
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