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Mahler (1860-1911)

CD Sym, 7, : Rattle / Bavarian Rso (2024)

Sym, 7, : Rattle / Bavarian Rso (2024)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  21/February/2025

    バイエルン放送響とのマーラー三枚目だが、これまでの二枚には全く感心しなかった。9番はバーンスタイン/ベルリン・フィルのような一期一会の演奏じゃあるまいし、こんなに傷のあるライヴを無修正のままCDにするという神経がそもそも理解できない。6番はベルリン・フィルとの最初のライヴ(1987)がラトルのベストで、その後は録音を繰り返すたびに悪くなるばかり。けれども、7番だけは別で、録音するたびに良くなってゆく。彼にとって特別に相性のよい曲なのだろう。今回の新機軸は弦楽器のフレージングの使い分けで、「普通」のフレーズの他に、故意にアインザッツをずらした「ぼかし」、きわめてシャープな「鋭角」のフレーズを意図的に使い分けている。キリル・ペトレンコの7番(特にベルリン・フィルとの方)では、光が当たるべきすべての声部に等しく光が当たっているのに対し、こちらはハイライトとぼかしの使い分け。あちらが鮮麗なCGアニメとするなら、手仕事の肌理が細かいセルアニメといった印象。曲との相性で言えば、6番はペトレンコが絶対有利だが、7番なら好みの問題。 さらにこの曲、第4楽章と第5楽章の間に断絶のある作品だと私は理解していたが、この演奏では、終楽章は能天気な乱痴気騒ぎにとどまらず、ここにも「夜」(あるいは「狂気」)の音楽が入り込んでいるようだ。日本のオケでは2023年4月の大野/都響がそういう方向を目指した秀演だったが、全五楽章の統一を感じさせるような演奏になっている。

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  • ★★★★★ 

    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  18/February/2025

    昨年日本で行われたオーケストラ・コンサートで多くの人がベストにあげたのがラトル/バイエルン放送響のマーラー7番。私もそう思う。そして東京公演がテレビで放映され、ラトルのインタビューもあった。ラトルによるとベルリン・フィルとバイエルン放送響で同じドイツのオケでここまで違うのかと本当に驚いたそうだ。実際リハーサルを見てもたしかに違う。ベルリン・フィルの団員は都度ラトルの解釈を吟味し聞き流す。バイエルンはラトルに対して「サイモン、もう一度やりたいんだけど」と気軽に問いかける。マエストロとは呼ばない。ラトルも嬉しそうだ。インタビューでのラトルの解説も、思わず、そう、そういう曲なんだと声を出しそうになった。そのアイデアは演奏に存分に生かされている。ラトルはコラージュ的に分裂する楽想を面白くて仕方がない様子で振りオケもそれに乗る。このCD録音は日本公演直前のものなので解釈はほぼ一致しており、録音も優秀。ただ、ラトルの指揮を見れたほうが面白いのも事実。それでもこれは7番のベストを争う名演であると思うし、現ベルリン・フィルのシェフ、ペトレンコが州立劇場オケを振った7番よりはるかに読みは深く納得させられる。

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