つよしくん  |  東京都  |  不明  |  28/June/2011

バーンスタインは押しも押されぬ史上最大のマーラー指揮者であると考えるが、その精神分裂的な性格がマーラーと通底するシューマンの交響曲や協奏曲を除けば、バーンスタインの指揮する独墺系の音楽は今一つ彫の深さを感じさせる演奏が少ないと言える。とりわけ、１９８０年代以降のバーンスタインには、異常なスローテンポによる大仰な表情づけの演奏が増えてきたことから、マーラーやシューマンの楽曲を除いては、いささかウドの大木の誹りを免れない浅薄な凡演が多くなったと言わざるを得ない。しかしながら、本盤におさめられたベートーヴェンの交響曲全集は、１９７７〜１９７９年のライヴ録音ということもあって、１９８０年代の演奏のような大仰さがなく、ウィーン・フィルによる名演奏も相まって、素晴らしい名演に仕上がっていると言えるのではないだろうか。バーンスタインは、１９６１〜１９６４年にかけてニューヨーク・フィルとともにベートーヴェンの交響曲全集をスタジオ録音しているが、それはいかにもヤンキー気質丸出しのエネルギッシュな演奏であり、随所に力づくの強引な最強奏も聴かれるなど外面的な効果だけが際立った浅薄な演奏であった。本盤におさめられた演奏でも、バーンスタインの音楽に彫の深さを感じることは困難であるが、持ち前のカロリー満点の生命力に満ち溢れた演奏に、ウィーン・フィルによる極上の美演が付加されることにより、演奏全体に潤いと適度な奥行き、そして重厚さを付加することに成功している点を忘れてはならない。いずれにしても、本全集は、バーンスタインによるエネルギッシュな力感溢れる指揮に、ウィーン・フィルによる美演が加わったことにより、剛柔バランスのとれた素晴らしい名演に仕上がっていると高く評価したい。仮に、本全集の録音に際して、バーンスタインがウィーン・フィル以外のオーケストラを起用していたとすれば、これほどの魅力的で奥行きのある演奏にはならなかったのではないかとも考えられるところだ。録音は、従来盤でも十分に満足できる良好な音質であると言えるが、第９番のみについてはマルチチャンネル付きのＳＡＣＤ化がなされており、当該ＳＡＣＤ盤がベストの高音質であると言える。また、第１番〜第８番については、数年前に発売されたＳＨＭ−ＣＤ盤が現時点ではベターな音質であると言える。もっとも、バーンスタインによる記念碑的な名全集であり、今後は第９番のみならず、すべての交響曲についてマルチチャンネル付きのＳＡＣＤ化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

 

たけ  |  兵庫県  |  不明  |  30/August/2008

演奏は今更言うまでもなく 最高です。 SHM-CDとしては 正直イマイチの感が強い。私自身の耳が素人なのかもしれないし、オーディオが良くないのかもしれない。 しかし 以前に買ったCDと聴き比べても、そんなに驚く程の違いが分からなかった。期待し過ぎたかも。それと、ユニバーサルミュージック！ 解説書やケースのミスプリや落丁多すぎないか？このCDの外箱の印刷ズレてるし、ちゃんと確認してほしい！

 

soulinspiration  |  東京  |  不明  |  20/August/2008

SHM-CDにしたことで何が違うのか？世の中にはいろいろな感想はあろうが、私には音がよりビビッドになったように思える。例えるなら少々くもったガラス窓をぴかぴかに拭いた感じであろうか？従来のもので感じたややどん詰まりの感じがなく音の抜けがよい。少々お高いが買って満足している。

 

Furtatsu  |  佐賀市  |  不明  |  03/June/2008

やはり、これは最高のベートーヴェン交響曲全集の一つであろう。どれもバーンスタインらしい、血の通った人間味あふるる名演だ。流麗華麗さも兼ね備えていながら、実に堂々としており、王者の余裕のようなものを感じさせる。特に素晴らしいのは、3番・5番・6番・9番。9番などは、ステレオ期「第九」のベスト・ワンに推す。バーンスタインが心から作曲者を尊敬し、真に曲を理解し、そして音楽を愛することができたのは、彼が「指揮者」という枠を超えた、「音楽家」であったからだと言えるのではないだろうか。

 

てつ  |  千葉市  |  不明  |  15/August/2007

諸氏の言うとおり、熱があり、分離もよく、ベト全としては最右翼と思います。特に１番やエロイカは熱い。４番でも低弦が震えるのを聴くと、自分も身震いします。 強いて言うと５番が他に比べると弛緩している気がします。血が通うというのは響きの厚さ、充実を言うのだとつくづく思いました。 持っていて損は絶対無い全集！。

 

北国の春  |  さっぽろ  |  不明  |  08/August/2007

一曲一曲に味わい深い感銘在り　バーンスタイン節健在　九番だけは　’89バイエルンが圧倒か　

 

ケルビーノ  |  静岡県浜松市  |  不明  |  08/July/2007

ＬＰレコードの時代に夢中になって聞いていたが、ＣＤになって音が悪くなった。今回のこのセットは新しいマスタリングで、音が格段に良くなった。アナログを上回る。特に、｢第９｣の第４楽章の冒頭でコントラバスが鮮明に分離が良いのに驚いた。そしてボックスと中袋共に無駄がなく、豪華さもある。国内盤より何倍もいい�� 低音に負けないよう、振動対策が施されたケーブルを勧めたい。お勧めはオヤイテのTUNAMI NIGO。

 

Percy  |  長野  |  不明  |  17/December/2006

全曲いいが、特にその中でも１、３、６、９番が秀逸。ベートーヴェン交響曲全集の最高峰。

 

Kuzu2003  |  東京  |  不明  |  26/September/2005

最初の発売から２５年も経ったのですね。１０年ぶりくらいに聞き返してみると、この間にベートーヴェン演奏の基調がすっかり変わったのを改めて痛感します。音楽の”おおきさ”を表現する方向でひとつの頂点を極めたモニュメントと言っていいでしょう。 P.S. 第７番終楽章のダルセーニョは確かにやっていませんね。LPを再生することはできませんでしたが、解説書の表示はLPでもほぼ同じ7分0秒でした。

 

温泉パパ  |  函館市  |  不明  |  30/July/2005

エネルギッシュ！当時はこの組み合わせに驚いた。演奏は痛快！レニーの心技体が充実していて，高カロリー！聞き手としては体脂肪完全燃焼！真夏か真冬に聴きましょう！ 　PS.LPでは7番4楽章の提示部が繰り返されていたような気がするのですけど，記憶違いでしょうか？何方か教えていただけると幸いです。

 

いやみなぶらいあん  |  世田谷区  |  不明  |  28/April/2005

以前は現代オケの全集ではこれをベストワンにしていた。その後クレンペラーやヴァントなど未聴な盤が数多くあり現状は保留。なにせ楽聖、数が多いのと玉石混交でなかなか絞り切れないのだ。バーンスタインの表現は今聞くと古楽器演奏、考証解釈の影響もありややそぐわない不自然な個所も感じられるが、生き生きと推進力のあるフレッシュな演奏はVPOとの相乗効果で今でも存分に堪能できる。彼のバイタリティは不変だ。

 

SunnySide  |  Suginami City, Tokyo  |  不明  |  20/April/2005

バーンスタインならではの熱を帯びつつも，端正で壮麗な響きをも兼ね備える演奏。ただし音質では，私の好きな第７番など音割れかなと思われる箇所もありますが。個人的にいつも全集を購入する際は躊躇いもあるのですが，前述の音質などを考慮してもこれは手に入れて本当によかったと実感できます。

 

ヴァイオリンパパ  |  茨城  |  不明  |  03/February/2005

いつまでも聞いていたい。そんなすばらしさがこの全集にはあります。６番の４楽章でチェロ・バスの分散和音がこんなに明瞭に聞ける演奏は、これまでありませんでした。すばらしい、美しい、きめ細かい....言葉では言いあらわせない良さがあります。聞きあきることのない演奏だと思います。

 

tom  |  愛知  |  不明  |  01/February/2005

これほど、血の通った熱いベートーベンは聞いたこともありません。すばらしい。ちなみに、序曲もかなりいいので、序曲が多くついている方を買った方がいいかもしれません。（高いですが）

 

いやみなぶらいあん  |  不明  |  26/October/2003

うん、そうだよねぇ、実を言うと持ってたんだけどどっかいってしまっていたのだ。叶姉妹みたいな？ｺﾞｰｼﾞｬｽな入れ物でお得感倍増！因みにﾌﾞﾛﾑｼｭﾃｯﾄのもいい、地味だけど。もう一本いっとくぅ�ｨ