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Bruckner (1824-1896)

CD "Sym, 8, : Jochum / Bamberg So (Tokyo 1982)"

"Sym, 8, : Jochum / Bamberg So (Tokyo 1982)"

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Showing 1 - 15 of 17 items

  • ★★★★★ 

    センメル  |  東京都  |  不明  |  29/November/2017

    この日のヨッフムはいつもと違っていた。NHKホールの広いステージに登場する姿からして緊迫の気配があり、楽章間の間合いには異常といえるほどの長い時間をとった。5分以上はかけたと思うが、ひたすら精神統一に努めるヨッフム、こんな姿を見るのは後にも先にもこの時だけで、おそらくこの曲に対する畏敬の念と祈りに似た心情がそうさせたのだろう。その間かたずを飲んで開始を待つ私も、期待と緊張をはらんだ無上の快さをホール全体に感じたものだ。 はじめて聴くバンベルク交響楽団の音は暖かく美しい。しかし一方で、私は長年心酔してきた朝比奈隆の演奏との違いに戸惑い、前半2つの楽章はあまりに勝手が違うので、まごつくことが多かった。朝比奈流の演奏様式ではインテンポが基本で、弱音の多くはmp、強音といえば全開のffであり、どこかに安心感があったのだが、ヨッフムが描き出すこまやかなテンポ操作と強弱は、どうも落ち着かない。音色のバランスがあまりにも違い、唐突なクレッシェンドに驚き、逆に素通りして肩透かしをくらうこともあった。 しかしアダージョの冒頭でヨッフムの凄さが分かった。この打ち震えるテーマにかけられたビブラートの、まるで心のヒダに触れるようなデリケートさ、これはただ者ではない。これを機にすっかり魂を奪われてしまった。音楽が進行するにしたがいヨッフムの棒はますます自信に満ちドライブが効き、フレーズの要所ではアクセントがつけられ、テンポ変化もピシッと決まっている。朝比奈隆の良くいえば自然体、悪くいえばいささかのっぺりした音作りとはあきらかに違っていた。一流の指揮者とはこういうものなのだろう。ホルンの内声を容赦なく強調して曲想を掘り下げるなど、いかにも雄弁である一方、オーケストラの響は沈み込むように深く、随所に寂寥感が漂う。やがてクライマックスを迎えるとシンバルの一撃によってfffは断ち切られ、ハープの断片とともに強烈な和音が私たちを震撼させる。そして曲は天上のコーダへと入っていくのだが、その直前のクラリネットの、ためらいがちにコーダへ橋渡しするテヌート、これはまた何という優しくデリケートな表現だろう。思わずヨッフムのいやブルックナーの琴線に触れるようで、胸が熱くなった。絶美のコーダについてはもはや選ぶ言葉もない。 第4楽章に入ってもヨッフムの好調さは変わらない。彼は全体にトランペットを強めに奏させるが、同時に威圧的になることをつとめて避けている。第3主題が終わったところで、待ってましたとばかりにティンパニを伴い進軍する金管楽器群、多くの指揮者が力のかぎりのフォルティシモを駆使する部分だが、ヨッフムはトランペットの音色が汚くなる寸前に抑えつつ充分な迫力を得ている。その一方、第4楽章冒頭主題が再現される部分でヨッフムは乾坤一擲、すさまじいティンパニのひと打ちをみせる。こういう《踏みはずし》は、抑制してきた部分があるからこそ効果があるのだ。これには腰が抜ける程びっくりした。 最終コーダは悠然としたテンポで厳かに開始し、トロンボーンの主題を生かしつつ見通しよく各々の主題がきこえるように楽器間のバランスを選び、楽器がわめくことを極力避けながら輝かしく盛り上げると、ついに最終和音3つを迎える。ここでヨッフムは従来のストレートな表現をガラリと変え、初めてリタルダンドを施し最終音をずっしりとテヌートして終結したのだった。 ヨッフムは数か月前、日本公演に先立ちリンツ郊外のブルックナーの聖地ザンクトフローリアン修道院で同じオーケストラとこの曲を演奏したという。その際に試みた新解釈を当公演で完成したかったのだろう。私にとっても、この一期一会ともいうべき演奏に出会えたことは終生忘れることはできない。 さて当CDにはひとつ苦言を呈しなければならない。上記トランペットが強めと書いたが、その音色はひたすら透明で、心に浸透するほどに澄み切ったものだったのだ。しかしこのCDでは硬く機械的なうるさい音色に変貌してしまっている。弦楽器もツヤに欠け豊かさにも不足するので、この驚くべき名演奏がいささか不当に評価されているのは、このCDの音質に原因があると私は思っている。手元にあるNHK-FM(生中継)からの留守録テープはとても素晴らしい音質であることを考慮すると、おそらくマスタリングに問題があるのだろう。新バージョンの登場を心から期待したい。

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  • ★★★★★ 

    KEY  |  神奈川県  |  不明  |  25/March/2015

     当日の演奏に接して、改めてヨッフムのブルックナーのスケールの大きと敬虔なカソリック信仰に裏打ちされた内省的な深さを実感した名演奏。バンベルク交響楽団の重厚な響きが、その後聴いたコンセルトヘボウとの第7交響曲の中欧的な穏やかな響きと好対照でした。妻のお腹にいた長女(もう今は30歳を超えました)がティンパニの連打やコントラバスの地響きに反応してよく動いたようです。

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  • ★★★★☆ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  28/March/2012

    ヨッフム、得意のブルックナー、晩年の渾身の演奏なのだから、悪かろうはずがない。こうして、聴けるのは、有難い、が、バンベルグ、ツアーでお疲れか、息切れ気味でコーダの盛り上がりはいま一つ。でも、ライヴの高揚感、遊び、深い情感は充分。ライナーノーツは、人選ミス。この素晴らしい演奏、もっと褒め称えられるべき。Altus は、いいCD を出してくれます。感謝。

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  • ★★★★★ 

    Muumin  |  神戸市  |  不明  |  15/November/2008

    前文訂正です。「82年の7番」とあるのは、「後年のコンセルトヘボウ日本公演」の誤りです。

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  • ★★★★★ 

    Muumin  |  神戸市  |  不明  |  14/November/2008

    大阪公演(フェス)はとても印象に残っています。「前回は名門コンセルトヘボウを率いて来日した巨匠が、久しぶりの今回はえらく田舎のオケと…」と、あまり期待になかったのに、結果は予想外に上出来。大きな息遣いの演奏で、オケの鳴りも十分でした。ノーヴァク版なのに第3楽章が30分にも…と驚嘆していました。終演とともに大喝采だったのですが、私の左後方にひとりでスタンディングオベーションをしている大柄な白髪老人がいるのに気づきました。なんと、朝比奈御大やないですか!それもあってか、82年の7番よりも気に入ってます。

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  • ★☆☆☆☆ 

    とらっきー  |  東北  |  不明  |  14/April/2008

    私も7番のACOライブに魅せられて期待して数年前に購入。余りの期待はずれにがっかりでした。その後、怖いものの見たさで取り出してきいてみますが、やはりダメです・・・(残念)

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  • ★★★☆☆ 

    ぼん  |  神奈川  |  不明  |  06/November/2007

    最近久しぶりに聴いたけど…。むしろ82年にこの演奏会を実際聴いたときの印象を思い起こさせられるのは、むしろBPOとの旧全集の同曲第三楽章だった。やはり実演に比べると金管が強すぎるし汚い響きという気がした。トロンボーンも細いし、弦の練りこみもパサついたものになっている。あのときの演奏は「最高」でもこのCDは「だめ」。よって評価は間をとりました。四年前は「最高!」にしてたんですけどね。

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  • ★★★☆☆ 

    bluegift  |  和歌山  |  不明  |  21/June/2007

    ドレスデンとのCDが素晴らしかったので、晩年のヨッフムを期待して買いましたが、正直、ガッカリです。特に第1楽章は音の響きがひどすぎる。後半にいくに従ってだんだん良くはなりますけれども。ただし、演奏後にあれだけ歓声があるのですから、おそらく生演奏では相当良かったのでしょうね。「入念なリマスタリング」とHMVレビューに書かれておりますが、リマスタリングしすぎて訳の分からないものになった気がしてなりません。

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  • ★★★☆☆ 

    fuka  |  横浜  |  不明  |  04/January/2007

    私もコンセルトヘボウの7番(自分の中では1,2位)に引き続き期待したのですが、やはりあれほどの感動は得られませんでした。ヨッフムは8番は合わないのかなあ。

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  • ★★☆☆☆ 

    よう  |  世田谷区  |  不明  |  11/June/2006

    これを聞いて厳格な演奏が好きなんだな、と思った一枚です。

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  • ★★★☆☆ 

    平手造酒  |  東京都  |  不明  |  05/January/2006

    演奏当日、FM生中継で聴きました(再放送はなかったですよね、ずっと心待ちしていたのですが)。翌日には友人と演奏の素晴らしさを、お互いの熱い思いで話しあいました。しかし、このCDからはその時の感激は伝わりきりませんでした。間違っていたら本当に申し訳ないのですが、Altusのマスタリングに問題があるのではないでしょうか。そうとしか考えられないのです。また、解説もいただけません。書きたくない方に無理やり書いてもらっているような、意味不明で読むに耐えられません。

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  • ★☆☆☆☆ 

    ヒロシです  |  東京  |  不明  |  15/May/2005

    コンセルトヘボウとの7番が至福の瞬間の連続であることを思うと、何故と言う思いが消えない。演奏も音も粗いとしか感じない。何回か聞きなおしたが今のところ駄目です。ブックレットに記載してある該評者が当日持った印象と同じかもしれません。

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  • ★★★★★ 

    mikikiyosi  |  神奈川  |  不明  |  31/October/2004

    この演奏をホールできいた感動が蘇った。座って指揮をしながらも要所では立ち上がり魂を吹き込むヨッフム。終演後は、割れんばかりの拍手の中、バンベルク響のメンバーが互いに満足げに握手を繰り返す。そんな中、感動のあまりステージにかけ上がった一人の聴衆を、驚きもせず抱きしめたヨッフムの笑顔が忘れられない。

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  • ★★★★★ 

    ぼん  |  神奈川県  |  不明  |  26/July/2003

    第三楽章の響きがまだ昨日のことのように強く印象がのこっている、ほんとうに福音のような演奏でした。でも金管がきもち強すぎる音質がちょっと…

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  • ★★★★★ 

    アントン  |  北九州市  |  不明  |  11/June/2003

    老ヨッフムが、全身全霊をこめて振る姿が目に浮かびます。フィナーレが終わった瞬間これまでにはない感動がありました。とにかく 聴いてください!

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