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Hosokawa, Toshio (1955-)

SACD Awakening -Guitar Works : Jacob Kellermann(G)Ilse Eerens(S)Christian Karlsen / Tallinn Chamber Orchestra (Hybrid)

Awakening -Guitar Works : Jacob Kellermann(G)Ilse Eerens(S)Christian Karlsen / Tallinn Chamber Orchestra (Hybrid)

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  07/December/2024

    現代音楽でなく、日本の音楽として紹介したらいいな、と感じる一枚だ。 この中で聴かれる音楽はゲンダイオンガクが苦手な方に聴きやすく、懐かしい。逆に現代音楽を聴きたい方には物足りなさを感じてしまうかもしれない。 ケッレルマンの委嘱により「12の日本の歌」が生まれたそうだが、どれもが懐かしい歌ばかり。黒田節や五木の子守唄など細川がよく編曲する作品や万葉集をテキストにした歌もある。エーレンスの声にのり、いにしえの歌を聴くことができる。 ギターによる作品集だが、どれも静謐な美しさと強さを持っている。琴の音を連想させるパッセージも時々出てきてじっくり聞きたくなる作品揃い。 そういえば、武満徹もギターによる「12の歌」を編曲していた。それとセットで収めたディスクや演奏会があったら楽しいだろうな、と感じた。 ひとつ残念なのは演奏者がすべて日本国籍でないこと。むしろ日本人が積極的に参加し様々な国の方に紹介していきたい作品ばかり。日本人でないと…というつもりは全くない、日本の歌を「紹介してもらわないと気づけない」自分の浅い気持ちが恥ずかしい。 細川は今もドイツを拠点にしているのだろうか。外国にいるほど自国のことがよくわかる。国内にいるとなかなか気付こうとしないものだ。 以前とある美術展で日本の美術品がヨーロッパの美術館に渡り収蔵されているのを聴かされた女性が係の方に「外国人に日本の美術が分かるのかしらねぇ」と自慢げに語ったところ、係の方は「日本美術が評価されたのはむしろ外国の方が価値を認め評価したからです。対して日本人は外国で評価されたから『日本美術はすばらしい』と又聞きで評価している向きもありますよ」と応えていた。なるほど、と思ったものだ。 細川氏はドイツから日本の歌や芸術を見つめてそこにインスピレーションを得ているのだろう。当盤に収録されている「故郷(ディスクでは「Kokyo」と書かれているが「ふるさと」と読むべきだろう)」の歌詞が特に思い出される。実際には分からないが、細川俊夫氏も同じような心持ちを胸に抱いているのかもしれない…。「故郷は、遠きにありて、思うもの」という言い方があるように、細川氏も日本から遠く離れたドイツより世界を見つめ、日本を見つめている…。何となくそう感じられる。    こころざしをはたして いつの日にか帰らん 山はあをき故郷 水は清き故郷

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